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なかなか出ない、これって変? 犬のトイレしぐさのお悩み相談室

愛犬のトイレシーンや排泄物に異変を感じると、もしかしたら「病気かも?」と心配になるもの。そんなトイレ周りの健康事情についてのお悩みに、獣医師の先生がズバリお答えします!

【お悩みその1】ウンチをするとき、出しにくそうにする…

散歩中にウンチの体勢になったときのこと。
そのままの体勢で長時間いきみ、「ゲッゲッ」と苦しそうに鳴き始めました。心配になり、翌日すぐに動物病院へ。
浣腸してもらうと、大量のウンチが出てきました。年をとると犬は便秘ぎみになるのでしょうか。

《ズバリ解決!》飲水量と体力の低下が便秘につながる

飲水量の減少や運動不足により、便秘になることがあります。
とくにシニア犬は体力の衰えから水を飲みに行くことが億劫になったり、運動量が減ったりするため便秘がちに。
また、ミニチュア・ダックスフンドなどの胴長犬に多い「椎間板ヘルニア」や「変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)」を患うと、便秘になることもあります。

\こうしよう/食事に水分をプラスしてみる

食事をウェットフードにしたり、ドライフードに水を入れたりして積極的に水分をとらせる工夫をしましょう。
また、おなかの調子を整えるサプリメントを使ってみてもいいでしょう。もし便秘が長く続くようなら、動物病院を受診してみても。

【お悩みその2】オシッコが出るまで時間がかかる…

長時間の留守番のあとサークルから出すと、トイレシーツに直行!
すぐにオシッコの体勢になるのですが、出るまでに時間がかかります。
留守番中にサークル内のトイレで排泄をしていないため、我慢しているせいでは?と心配しています。

《ズバリ解決!》我慢しすぎるとオシッコが出にくくなる

通常であれば、膀胱が縮む力で排尿は促されますが、オシッコを我慢しすぎて膀胱がパンパンにふくらむと縮みきるまでに時間がかかり、排尿しにくくなることが。膀胱炎のリスクも高まってしまいます。

\こうしよう/留守番中も我慢させないトイレ環境を

犬は休む場所と排泄場所をはっきり区別する動物。サークル内などの休む場所では排泄を我慢してしまうことも。広いサークルに替えて、休む場所とトイレを離すと排泄しやすくなります。

【お悩みその3】気が散ると、排泄をやめてしまう

散歩の途中にウンチのポーズをするが、車の音や人の声が聞こえると普通の体勢に戻り、キョロキョロと音の正体を探し始めます。そのまま排泄をやめてしまうこともしばしば。ウンチも固めなことが多いですが、これって大丈夫?

《ズバリ解決!》気にしやすい性格か、関節の病気が原因かも

気にしやすい性格で、周囲の音が気になり落ち着いて排泄できないのかも。
数日出ないなら、「二分脊椎症(にぶんせきついしょう)」や「椎間板ヘルニア」など脊椎の病気で腸の動きが悪くなっている可能性も。

\こうしよう/静かな環境で排泄させてみる

外よりも雑音などの刺激が少ない家の中だと、落ち着いて排泄できることがあります。
外でしか排泄しない犬は、屋内でのトイレトレーニングをしてみてもいいでしょう。
それでも改善しなければ、動物病院を受診してみましょう。何かよい解決法が見つかるかもしれません。

同じ状態が続くようなら動物病院へ

犬には個体差があるので、ウンチもオシッコもいつもと変わりがなければ問題ありません。
いつもと様子が違っていて、それが続くようであれば何かしらの異変のサイン。
愛犬の様子をよく見て、チェックしてあげたいですね。

参考/「いぬのきもち」2018年2月号『トイレのお悩みまるごと解決!【健康編】』(監修:東京動物医療センター副院長 南 直秀先生)
イラスト/今井夏子
文/\(m.h)/
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