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気づかないうちに進行してるかも⁉ 怖い犬の心臓病
犬の心臓病の中でも多く見られるのは、「僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)」です。
飼い主さんがとくに気づきにくいといわれている病気なので、この機会に理解を深めてみてはいかがでしょうか。
そもそも「僧帽弁閉鎖不全症」ってどんな病気?
血液を全身に送り出しているのは心臓の左心房と左心室ですが、「僧帽弁閉鎖不全症」のわんちゃんは、左心房と左心室の間にある、僧帽弁という弁の機能が低下してしまい、血液をうまく送り出すことができません。
病気が進行してしまうと、肺水腫(はいすいしゅ)などを併発し呼吸困難を起こすようになることも。
その場合、散歩などで軽く動いただけでも、体に力が入らない様子で座り込んでしまうことがあります。
見てわかるような症状が出にくく、発見が遅れがちに
「僧帽弁閉鎖不全症」の初期症状は、心音に雑音が混ざるなど体の内部での異常がみられるため、飼い主さんが気づくのは難しいといわれています。
セキが出たり、散歩中に座り込んだり、散歩自体を嫌がるといった、飼い主さんから見てもわかるような症状があらわれるのは、ある程度病気が進行してから。
「飼い主さんが気づいたときには、かなり進行していた…」ということも考えられるので、早期発見に努めましょう。
わんちゃんの心臓病を早期に発見するにはどうすればいいの?
病気が見つかったり、以前よりも病状が進行している場合は、投薬によって症状を抑える治療が行われます。
人は「胸がギュッと苦しくなる」などと言葉で表現できますが、犬はできません。
病気を見つけやすくするためにも、若くて元気なうちから定期健診を受けるようにしましょう!
参考/「いぬのきもち」2017年2月号『飼い主さんが気づきにくい犬の病気15』(監修:東京動物医療センター副院長 南 直秀先生)
症例写真提供/南 直秀先生
文/UTAにゃん
※症例写真以外の写真と記事に関連性はありませんので、予めご了承ください。
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