犬と暮らす
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犬がお尻をフリフリして歩いていたら、かわいいけど病気のサインかも!?
例えば、わんちゃんがお尻をフリフリして歩いたりすると「カワイイ!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、じつはそのしぐさ、関節の病気が原因かもしれないんです!
飼い主さんが“かわいいしぐさ”だと勘違いしやすい例を2つ紹介しましょう。
「股関節形成不全」のわんちゃんはお尻をフリフリして歩く⁉
「股関節形成不全」になったわんちゃんには、お尻を振って歩いたり、後ろ足を引きずったり、立ち上がるのが遅くなったりするなどの症状が出ることがあります。
また、わんちゃんの成長とともに筋肉が発達してくると、股関節の異常を筋肉がカバーして、一時的に症状が見られなくなることもあるので、治ったと判断してしまうケースも。
「股関節形成不全」でも痛がらないわんちゃんもいるため、余計に見逃しがちな病気なんです!
どんなわんちゃんが「股関節形成不全」になりやすいの?
- ゴールデン・レトリーバー
- ラブラドール・レトリーバー
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- ボーダー・コリー
などの犬種。
大型犬や超大型犬に多い病気といわれていますが、小型犬でもなることがあります。
関節の成長にかかわるので、子犬期に発症する傾向があります。
「膝蓋骨脱臼」のわんちゃんはスキップしているように見える⁉
「膝蓋骨脱臼」になったわんちゃんは、ときどきスキップをするように片足を上げたり、後ろ足を上げたまま立っているなどの症状が見られます。
わんちゃんによっては、自らひざを曲げ伸ばして、ずれた膝蓋骨を戻してしまうことも。
飼い主さんが、わんちゃんの後ろ足をヒョコッと浮かせる歩き方を可愛いと思ったり、わんちゃんのクセだと勘違いして、見逃してしまうケースもあります。
また、わんちゃんが後ろ足を動かすしぐさをしても、一瞬なので飼い主さんが見逃しがちなのも病気に気づきにくい要因。
「膝蓋骨脱臼」になりやすいのはどの犬種?
- トイ・プードル
- マルチーズ
- ポメラニアン
- ヨークシャー・テリア
などの犬種。
大型犬でもなりますが、多いのは小型犬といわれています。
若い年齢のわんちゃんで発症することが多く、子犬のうちに症状が出始める場合もあります。
関節の病気は、重度になると外科手術が必要な場合もあります。
病気のサインを見つけたら動物病院で相談するのはもちろんですが、わんちゃんが若いうちから定期的に検診を受けて、早期発見に努めてくださいね!
参考/「いぬのきもち」2017年2月号『飼い主さんが気づきにくい犬の病気15』(監修:東京動物医療センター副院長 南 直秀先生)
症例写真提供/南 直秀先生
文/UTAにゃん
※症例写真以外の写真と記事に関連性はありませんので、予めご了承ください。
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