犬のストレスの原因はさまざまです。ここでは、飼い主さんがよかれと思ってやっていたことが、愛犬のストレスになっていた……というエピソードを4つご紹介します。また、先生によるアドバイスもご紹介するので参考にしてみてくださいね。
① 犬用ベッドを季節のものに替えたのに……
飼い主さんに聞いたエピソード
愛犬のベッドが汚れてきたので夏用のものに替えたら、以前使っていたのものがよかったのか、破ってしまいました。今は元のベッドをきれいに洗って戻しましたが、大切に使っているようです。
(マフィンちゃんの飼い主さん)
先生より
寝床が変わると、落ち着いて眠れなくなる犬もいます。もともと使っていたカバーなど一部を残しておくのも一つの手ですよ。
② 一緒に温泉旅行に行ったのに……
飼い主さんに聞いたエピソード
愛犬を連れて温泉旅行に行ったところ、人も感じるほどの硫黄の強いニオイがしていて、愛犬がソワソワ。硫黄のニオイがストレスで、夜も眠れないでいました……。
(幸福ちゃんの飼い主さん)
先生より
犬は非常に嗅覚が鋭く、硫黄のニオイが苦手な子も多くいます。眠れないほど気になっていたのであれば、今後も温泉は避けた方がよいかもしれませんね。
③ 大好きなドッグランに行ったのに……
飼い主さんに聞いたエピソード
愛犬が大好きなドッグランへ半年ぶりに行ったのですが、なぜか落ち着かない様子。ドッグランのスタッフさんに相談したところ、「久しぶりで緊張しているのかも」と言われました。
(コロちゃんの飼い主さん)
先生より
犬が成長して、ドッグランの雰囲気が合わなくなってしまった可能性もあります。また無理に連れて行ったことで、ほかの犬が苦手になってしまったケースも。ストレスになるのであれば無理に連れていく必要はないでしょう。
④ 家族に散歩を頼んだのに……
飼い主さんに聞いたエピソード
いつもは私が散歩していますが、ある日家族に散歩を頼んだところ、ストレスによる胃腸炎の疑いで血便が出てしまいました……。それからはスキンシップの時間を増やすため、時間がある日は集中して15分ほど遊ぶようにしています!
(パセリちゃんの飼い主さん)
先生より
飼い主さんにだけ依存しすぎるのも問題です。飼い主さん以外の家族がお世話をしても問題ないよう、ふだんから少しずつ分担して慣れさせていくことをおすすめします。
今回は、4つの“意外なストレス”エピソードをご紹介しました。言葉を話すことができない犬のストレスの原因を見つけ出すのは難しいものですが、行動やしぐさがそのヒントになります。エピソードを参考にしつつ、愛犬が安心して暮らせる環境を作ってあげてくださいね!
参考/「いぬのきもち」2018年10月号『飼い主さんがよかれと思っていたことが、じつは愛犬を苦しませていた!? 意外なストレス30』(監修:日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター 戸田美由紀先生、ぬのかわ犬猫病院中田分院院長 石田陽子先生)
文/松本マユ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。