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早期発見が失明を防ぐことも 犬の目の病気になりやすい犬種

最近では獣医大学病院といった二次診療施設以外でも専門の診療科をもつ動物病院が増えてきました。そんな得意分野に力を入れている“エキスパート”に最近の傾向や注目している病気の予防法などを教えてもらいました。

今回は近年いい傾向が見られている“目”の病気について紹介します。

近年いい傾向が見られる犬の目の病気事情

最近は室内飼いが主流となり、人と犬の距離が縮まりました。
そのため、飼い主さんが犬の目の変化に気づきやすくなり、以前は見過ごされがちだった病気も発見されやすい傾向に。
目の病気には一刻を争うものもあるので、いい傾向といえます。

注意したい目の病気:緑内障

目の内側から外側に強い圧力がかかり、激しい痛みを伴う緑内障。
発症から短時間で失明するといわれていて、緊急の治療が必要な病気です。犬は痛みのために縮こまって震えたり、食欲が落ちたりすることが。
↑右目から緑内障を発症し、2カ月後には左目も発症した柴。両目とも眼圧を下げる治療を行ったが、最終的には失明。手術で義眼を挿入した。

緑内障になりやすい犬種 (1)柴


緑内障になりやすい犬種 (2)ビーグル


緑内障になりやすい犬種 (3)シー・ズー


注目したい目の病気:白内障

水晶体(レンズ)が白濁し、徐々に視力が落ちる病気で、生後数カ月で発症することも。
目をしょぼしょぼさせる、白目が赤みを帯びている、写真を撮ったときに片目だけ光ってもう片方が光らない、といった場合は病気のサインかもしれません。
↑両目とも白内障を発症したミニチュア・ダックスフンド。左目は末期になる手前まで進行し、手術の適期を超えていたが、無事手術で視力を回復。

白内障になりやすい犬種 (1)トイ・プードル


白内障になりやすい犬種 (2)シー・ズー


白内障になりやすい犬種 (3)柴


愛犬の様子を“よく”見れば目の病気の予防に

犬は見えなくてもそれが行動にあらわれにくい動物なので、意識して目の様子や行動をチェックするようにしないと病気のサインを見逃すかもしれません。愛犬の様子を“なんとなく”見るのではなく、“よく”見るようにしましょう。
また「予防眼科」という考え方もあり、定期検診に目の検査を含めるとなおよいでしょう。

参考/「いぬのきもち」2016年9月号『獣医師が今伝えたい犬の病気』(監修:東京ウエスト動物病院院長 江島博康先生)
症例写真提供/東京ウエスト動物病院
文/\(m.h)/
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