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【獣医師解説】怒ってるだけじゃない! 犬が「ムキ顔」をする理由とは

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犬歯がむき出しになり、鼻にシワが寄った犬の表情を、ネット上では「ムキ顔」と呼んでいたりします。「ムキーッ」とコピーをつけたくなるような、怖い表情ですが、なぜ犬は「ムキ顔」をするのでしょうか。
今回は、『いぬのきもち獣医師相談室』の先生に、犬が「ムキ顔」をする理由についてお聞きしました。

犬が「ムキ顔」をする理由とは?

白柴
@komame1022shiba

――犬が「ムキ顔」をするのはなぜでしょうか?

獣医師:
「犬はとても表情豊かな動物なので、日々の暮らしの中で、“嬉しそうな顔”や“悲しそうな顔”、“困ったような顔”など――さまざまな表情を見せてくれます。実は、犬には人と同じくらいたくさんの表情筋があり、感情を顔で表現することができると考えられていてるのですよ。『ムキ顔』は、そんな顔でする犬の感情表現のひとつといえるでしょう」


――ズバリ、ムキ顔をするときの犬の感情(気持ち)とは?

獣医師:
「ムキ顔の犬を見て、“怖い”と感じる人もいるでしょう。それはまさに、犬のムキ顔が『近づくな!触るな!』と威嚇しているときに見せる表情だから。しかし、犬が威嚇するのは、怒りを感じているときだけではありません。怯えや不安、緊張などさまざまな感情から、犬は威嚇することがあります」


――犬がどんな感情で威嚇しているのか、見極める方法はありますか?

獣医師:
「ムキ顔をしながら、耳が前に傾いてしっぽが上がり、毛が逆立っているときは、怒っているケースが多いでしょう。一方、ムキ顔をしていても、耳が後ろに倒れて尻尾を下げ、体を低くしていたら緊張や不安を感じている可能性が……。また、尻尾をお腹の下に巻き込んでいたら怯えていると考えられます」

怒り以外に犬が「ムキ顔」をすることがあった!

柴犬
@16ichan_shiba

――ほめると「ムキ顔」になるという犬もいるようですが、この場合、どのような理由が考えられますか?

獣医師:
「この場合は、何かのタイミングで犬が『ムキ顔』になったときに、飼い主さんが怖がらず、面白がったり、喜んだりしたのかもしれませんね」


――飼い主さんのいい反応を覚えて、「ムキ顔」をするようになったということでしょうか?

獣医師:
「はい。犬は人と一緒に暮らしていく中で、『こうすれば“イイコト”がある』という体験を覚えると、その行動を繰り返すようになります。これは、顔や体を使った感情表現を覚える際にも当てはまります。つまり、ほめられて『ムキ顔』をする犬にとって、『ムキ顔』は“嬉しさや楽しさを伝える手段”になっている可能性が考えられるでしょう」


――このような場合、犬はどのような様子で「ムキ顔」をするのでしょうか?

獣医師:
「喜んでいるときなどに『ムキ顔』をしている場合は、威嚇のときとは違い、耳や尻尾、体はリラックスしているはずですよ」


――威嚇のときとは明らかに違った様子で、「ムキ顔」をするのですね!

犬が「ムキ顔」をしたときの注意点や対処法とは?

黒柴
@ringchang1030

――では最後に、犬が「ムキ顔」をしているときの注意点や飼い主さんの対応について教えてください。

獣医師:
「威嚇のために犬が『ムキ顔』をしているときは、近づいたり、触ったりするとケガをするおそれがあります。この場合は、犬が『ムキ顔』をやめるまで見守ってあげましょう。また、さまざまな理由が考えられる『ムキ顔』ですが、基本的には『近づくな』『嫌だ』『怖い』といった感情のサインです。叱ったり、大きな声で名前を呼んだりするなど、犬を追い詰めるような行動は控えた方がよいでしょう」


――ありがとうございました!

嬉しさや楽しさから「ムキ顔」になる犬もいますが、基本的に「ムキ顔」は威嚇の気持ちを伝える手段のようです。愛犬が「ムキ顔」になったときは、何に対して怒っているのか、怯えや緊張の原因は何かを考えて、犬が威嚇をせずに安心して暮らせる生活環境を整えてあげましょう。

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
参照/Instagram
取材・文/hasebe
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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