はみ出さないでトイレをさせる方法、教えます!
トイレのはみ出し方はいろいろ
トイレの場所は覚えたけれど、オシッコやウンチがどうしてもトイレトレーからはみ出してしまうことがあります。「トイレトレーの上に体は入っているが、排泄物はトイレトレーからはみ出してしまう」「トイレトレーからはみ出しがちなので、まわりにトイレシーツをしくけれど、シーツの端に排泄してしまい、はみ出してしまう」「足をあげて排泄することがあるのでトイレトレーからはみ出してしまう」「ウンチが終わらないうちに動いてしまうので、はみ出してしまう」……など、飼い主さんの声を聞くと、そのはみ出し方はさまざまですが、それを予防するポイントはたったひとつ。「はみ出さないように環境を整えること」です。
トイレスペースを広げる
まずは、トイレスペースを広げてみましょう。もしかすると愛犬の大きさとトイレトレーのサイズが合っていないのかもしれません。今より大きめのトイレトレーに代えてみましょう。トイレスペースは大きいほうが犬は排泄しやすく、失敗も少ないです。トイレトレーの大きさの目安は、犬がはいってひと回りでき、まわりに余裕があるくらいがベストです。
上の写真だと、犬の大きさとトイレトレーのサイズはぴったりです。
サークルを使って、行動を制限
トイレトレーの端にしてしまったり、動きながら排泄するようなケースでは、広いトイレスペースを用意するのと並行して、愛犬の行動をある程度制限することも必要です。トイレをサークルで囲ってトレーニングをしてみましょう。端でしようとしても体がサークルにあたり行動が制限されるので、自然とサークル内で排泄するようになります。排泄時間になったら、サークル内に誘導し、扉を閉めます。上手に排泄できたらおやつを与えてほめます。成功回数が増えたら、扉をはずし、犬が自由に出入りできるようにしましょう。ウンチが終わらないうちに動いてしまう犬も、サークルを利用すれば、成功率が高まるはずです。
足を上げる犬のための工夫を
足を上げて排泄する犬のケースでは、足を上げて排泄しても大丈夫なようなトイレ環境に変えましょう。例えば、
・シーツで壁をつくれるL字型トイレを使う
などです。未去勢のオス犬の場合はマーキング(ニオイをつけて自分の縄張りを主張する行為)のこともあり、去勢手術をするとおさまることもあります。
いかがでしたか? はみ出し方に応じて、トイレ環境を変えてみましょう。愛犬にとっても飼い主さんにとってもストレスフリーです。
参考/「いぬのきもち」2018年3月号『子トイレのお悩みまるごと解決!しつけ編』(監修:井原 亮先生 SKYWAN! DOG SCHOOL代表)
文/犬神マツコ