飼い始めたばかりの幼い愛犬と遊んでいるときに、カプっとあま噛みされた……なんて経験はありませんか?「遊んでいる延長だから」「あま噛みでそんなに痛くないから大丈夫」と、その場だけの注意で終わらせていると、頑固な噛みグセに発展してしまうことも。ここでは、犬に甘噛みされたときの対処法についてご紹介します。
子犬期は噛みたい欲求が強い時期
子犬期は、何かを噛みたいという欲求が強い時期。そこで、そのエネルギーを散歩やおもちゃで発散させてあげましょう。そうすれば、手など対する噛みグセを最小限に抑えることができます。
例えば、散歩は毎日2回、散歩の後は犬が疲れて眠ってしまうぐらいに、たくさん散歩させるようにしましょう。ただし、悪天候の日や散歩デビューして間もない時期は無理をせず、家の中で遊んでもOKですよ。
家の中では、ボールを転がして追いかけさせたり、ロープのおもちゃを使って引っ張りっこ遊びをさせたりすることで、噛みたい欲求を発散させるのがおすすめです。
かまってほしくて甘噛みをすることも
子犬は「かまってほしい」という気持ちから、あま噛みすることもあります。しかし、これに応えてしまうと、犬は「噛めばかまってもらえる」と認識してしまうので注意が必要です。かまってほしくてあま噛みする犬には、遊びやスキンシップは飼い主さん主導で行われることを覚えさせましょう。
では、犬に甘噛みされたときはどのような対応をするのがよいのでしょうか。
犬に甘噛みされたときは“無言”でかまうのをやめる
子犬の手対するあま噛みをそのままにしていると、「手は噛んでもいいもの」と学習してしまう恐れがあります。そこで、犬と遊んでいるときに、手に歯が当たった段階でかまうのをやめて「歯を当てたら遊んでもらえなくなる」ということを伝えましょう。
このとき、犬を興奮させないように、飼い主さんは手づかいに注意するのがポイント。以下のような方法を試してみてください。
噛まれたら無言で手を後ろに隠す
手をあま噛みされたら、サッと体の後ろへ手を隠し、かまうのをやめましょう。手をすぐに出すと、また噛まれることもあるので犬が落ち着くまで隠しておいてください。このときに「痛い!」など大きな声を出すのは、より犬を興奮させてしまうおそれがあるので、無言を貫きましょう。
愛犬の口が開いたら手を引っ込める
犬の歯が当たる前に、手を引っ込めるのもよい方法です。なでているときに犬の口が空いたら、興奮してあま噛みしようとしているサイン。そこで、犬の口が開いたら、すぐに手を引っ込めましょう。
そして犬が落ち着いて口を閉じたら、なでることを再開してOKです。
噛まれたら“無言で手を引っ込める”ことがポイント!
犬に甘噛みされたときは、飼い主さんが正しい反応をし、また、甘噛みされないように工夫することで、噛みグセのない犬に成長させることができます。噛みグセをつけないためにも、犬に噛まれたり、噛まれそうになったら”無言で手を引っ込める”ことから始めてみましょう。
参考/「いぬのきもち」2017年10月号『2号連続しつけ直し企画 今日からチャレンジしよう!噛みグセ直し集中講座』(監修:家庭犬しつけインストラクター 「SKYWAN!DOG SCHOOL」代表 日本ペットアンドアニマル専門学校講師 東京都立木場公園ドッグランしつけ教室講師 東京都動物愛護推進員 井原亮先生)
文/gyo
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。