病気や居住環境の変化などの特別な事情を除いて、1~1才半までに吠えなかった犬が急に吠えるようになることはないそうです。ここでは、成犬になる前の子犬期だからこそしておきたい、むだ吠えしない犬にしつけるコツをご紹介します。ぜひ、ご家庭でも試してみてくださいね。
いろいろなものに慣れさせれる
むだ吠えをしない犬にするためには、警戒心より好奇心が強い子犬期のうちに、いろいろな経験をさせて、苦手なものをなるべく作らないようにすることが大切です。
ただし、恐怖を感じる物や音へ急激に近づけると、かえって苦手意識をいだかせてしまうことも。犬の方から少しずつ興味を持てるような環境を作るといいでしょう。
生活パターンを固定し過ぎない
「朝6時にご飯を食べて、そのあと散歩に出かける」というように、毎日同じ生活を繰り返していると、犬が生活パターンを学習し、飼い主さんをせかして吠えるようになることがあります。
食事のおねだり吠えをする犬の多くは、生活パターンが固定化されているが原因といわれているので、生活を固定しすぎず、飼い主さんの予定にあわせて行動してみるのもいいのではないでしょうか。
愛犬の生活サイクルを理解する
一人暮らしや共働き家庭にいる犬は、飼い主さんと触れ合う時間が限られています。飼い主さんの留守中、犬はほとんどの時間を寝て過ごしているので、飼い主さんと一緒にいるだけで興奮して吠えることもあるようです。
毎日の生活を円グラフで表し、犬だけで過ごす時間が長すぎないか把握すると、吠える理由が見つかるかもしれませんよ。
この2つも知ってほしい
少しくらいは吠えてもOK
犬が警戒や威嚇をしたときに吠えるのは当たり前なので、多少犬が吠えても、深く気にする必要ありません。人に吠える犬であれば、来客中はハウスを指示するなどして、吠える機会を少なくする方向に持って行くといいでしょう。
吠えないけど怖い場合もある
恐怖を感じたときに、吠えずに隠れようとする犬もいます。ストレスを感じているという点は同じなので、吠えずに恐怖を感じている場合にも、慣れさせる練習をしてあげたいですね。
成犬のむだ吠えは、解決するのが難しいといわれています。しかし、初めて見る物や音に慣れやすい子犬期のうちに吠える経験をさせなければ、成犬になってからのむだ吠え問題が軽くなるはず。しっかりと対策して、愛犬との暮らしを楽しんでくださいね!
参考/「いぬのきもち」2015年12月号『愛犬を一生ムダ吠えしない犬にする10の育て方』(監修:犬のしつけ教室DOGLY代表 日本動物病院協会認定家庭犬インストラクター 荒井隆嘉先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。