飼い主が語る!ミドル世代の愛犬に起きた健康トラブル4選
心身の変化が気になり出すミドル世代(中年期)のワンちゃん。6〜8才ごろがそれにあたり、人でいえば40〜50代です。
元気に年を重ねていきたいですが、さまざまな健康トラブルに直面することもあるでしょう。
今回は、ミドル世代の愛犬に心身の変化やトラブルが実際にあったという、いぬのきもち読者さんにお話を聞いてみました。
飼い主のみなさん、ぜひワンちゃんの病気について知ってください!
【1】ミドル世代になって足腰が弱り始め……8才のころに階段から転落
「以前に飼っていた愛犬が8才ごろに階段を踏み外して、圧迫骨折をした経験が。今の愛犬も足腰が弱いため、事故やケガをさせないよう、若いころから動物病院でこまめにチェックを受けています。5才のころの健康診断は異常なしですが、やや肥満気味だったので、体重の管理を始めました」
【2】出産後に突然、全身にアトピーが発症 10才で子宮蓄膿症の手術も
「2004年、2005年と2度出産をしていますが、その後、原因不明のアトピー性皮膚炎を発症。10才のときに子宮蓄膿症がわかり、治療のために子宮を摘出したところ、皮膚炎も改善して驚きました。犬もミドル世代に、加齢やホルモンバランスの影響を受けるんだと実感した経験です」
【3】6才ごろから健康問題が頻発 更年期の可能性を指摘される
「小さいころからずっと丈夫でしたが、6〜8才のころに脂漏症、リンパ節の腫れ、耳の炎症、白内障の予兆、剥離骨折と、健康面のトラブルが頻発。おとなしいタイプなのに、この時期は一時的にムダ吠えや気をひく行為、イライラした様子なども増え、動物病院でも更年期の不調だと診断を受けました」
【4】胆泥症で経過観察も……9才のときに胆嚢が破裂
「成犬期から胆泥症の疑いがあり、半年に1回のエコー検査と、服薬を続けていました。でも、9才で急に悪化して胆嚢が破裂し、その後4時間もの大手術を受けることに。幸い、術後の経過はよく元気になりましたが、半年ごとに血液検査を受けて健康維持に努めました」
定期的な健康診断が重要に
ミドル世代の犬が必ずしもこうした病気にかかるわけではありませんが、絶対にならないとは言い切れません。
定期的な健康診断を受けるようにして、異常があるのなら早いうちに見つけて治療を始めましょう。
ミドル世代の愛犬の健康状態は、日々記録しよう!
ミドル世代になったら、愛犬の様子で気になったことや気づいたことを、手帳やカレンダーに記録しておくのがおすすめですよ。
あとで振り返ることができますし、病院で獣医師に愛犬の変化を説明することもできます。
ミドル世代のうちに不安を解消して、愛犬と一緒に元気に年を重ねていきましょう!
出典/「いぬのきもち」2016年6月号『犬の"更年期"に気をつければ長生きにつながる! 油断しがちなミドル世代の過ごし方』
文/Honoka