愛犬の口臭が気になることはありませんか?口臭といっても、その原因は一つではありません。犬によって口臭の原因はさまざまです。簡単なケアで予防できる場合もあれば、病気によって引き起こされている場合もあります。今回は、犬の口臭の原因について解説します。
口内の乾燥が原因の口臭
水分不足や加齢による唾液の減少、パンティングといわれる口呼吸などによって口の中が乾燥し、口臭が強くなってしまうことがあります。この口内の乾燥が原因の口臭は“生臭い”、または“魚臭い”と表現されることが多いです。
歯周病(歯石・歯垢)が原因の口臭
犬の口臭の原因で多いとされるのが、この歯周病です。歯石や歯垢など口の中の汚れが、歯周病を引き起こす主な原因になります。犬の口の中は弱アルカリ性になっており、虫歯にはなりにくいのですが歯石はできやすい傾向にあります。
ちなみに、歯磨きなど口の中のケアを怠ると、なんと数時間で歯垢が付き始め、3~5日後には歯石になってしまうおそれが!注意したいですね。また、歯周病が悪化すると、歯根部分が感染症を起こして「根尖膿瘍(こんせんのうよう)」になったり、歯が抜け落ちてしまったりすることも。
歯周病が原因で起こる口臭は、“何かが腐ったようなニオイ”がするという特徴があります。
ドッグフードが原因の口臭
ドッグフードでも口臭がきつくなることがあります。ドッグフードは開封後、空気に触れることで徐々に酸化していきます。この酸化したドッグフードを食べることも口臭の原因になるようです。
また、酸化したドッグフードは、下痢や嘔吐、腹痛などの体調不良をもたらすこともありますので注意しましょう。ドッグフードは開封後、しっかりと封をしてなるべく空気に触れないように保管することが大切です。目安としては、開封後1カ月以内で食べきれるサイズのものを選ぶといいでしょう。
内臓疾患が原因の口臭
一番注意すべきものは、内臓疾患などの病気から起こる口臭です。犬の口から“アンモニア臭のような独特のニオイ”がする場合には、肝臓や腎臓が正常に働いていないおそれがあります。“ウンチのようなニオイ”がする場合は、腸閉塞などを起こしている危険性も。
このような場合は、一刻を争う事態も考えられます。すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
このように、ただの口臭と安易に考えてはいけない場合もあります。もちろん、毎日の口腔ケアも大切です。ケアを続けていても口臭が気になるときは、動物病院で歯や体の状態をチェックしてもらいましょう。もし、何らかの異常があった場合は早期発見につながります。
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師監修】犬の口臭対策~原因やサプリメントなどケア方法まで~』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)
文/gyo
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。