近所への買い物や用事でほんの少し家を空けるとき、何も対策をせずに出かけていませんか? 実はそれ、トラブルやイタズラを引き起こすなど、ちょっとキケンな留守番方法かもしれません。ここでは、短い留守番タイムを犬が安心・安全に過ごすためのポイントをご紹介します。少し長くなってしまう場合の留守番のコツも解説するので、参考にしてみてくださいね!
愛犬の安心・安全のためにも「クレート」を活用しよう!
1時間程度の短い留守番でも、愛犬をクレートに入れるようにしましょう。そうすることで、イタズラや脱走などの心配がなくなります。
犬は本来、狭い所の方が安心できる動物です。クレートに入ることで飼い主さんの不在に気づきにくくなり、不安を軽くしてあげることができるでしょう。その際、クレートに布をかけてあげると周囲の気配がわかりにくいので、より落ち着きやすくなりますよ。
では、クレートでの留守番を成功させるための練習方法をご紹介します。
さっそく練習! クレートでの留守番に慣れさせよう
1.クレートの近くでフードを与える
愛犬がクレートを警戒している場合は、まず数日~1週間程度クレートの近くでフードを与えて、慣らすことから始めましょう。
2.クレートにフードを投げ込み、愛犬を中へ誘導
次にクレートの中にフードを投げ込んで、愛犬を中に誘導します。愛犬が中に入ったらクレートの扉は閉めずに、次々にフードを与えましょう。
3.愛犬がクレートになれたら、扉を閉める
愛犬が自らクレートの中に入るようになったら、扉を閉めてフードを与えてください。それから、少しずつ扉を閉めたままにする時間を延ばしていきます。
4.クレートに布をかけてしばらく遠ざかる
愛犬がクレートの扉が閉まった状態に慣れたら、クレートに布をかけ、飼い主さんが遠ざかります。そして、「遠ざかる→戻ってきて隙間からフードを与える」を繰り返し、クレートでの留守番に慣らしていきましょう。
2時間を超える場合は「給水器」をつけて!
たまの家族のお出かけなどの、2~7時間のお留守番。愛犬が留守番に慣れていない場合、不安から、イタズラやそそうをするケースも多ようです。
長時間とはいえなくても、2時間以上家を空ける場合は、以下のような方法で留守番させると安心です。
クレート+給水スタイル
犬の性格にもよりますが、ある程度の時間広い部屋で自由に過ごさせたまま出かけると、犬は部屋全体を自分の「縄張り」ととらえることがあります。すると、周囲を警戒してウロウロして吠えたり、不安になってイタズラや粗相をしたりすることも。
成犬の場合、7時間までなら排泄しないで過ごすことができるので、クレートに給水器をつけて留守番させるとよいでしょう。
トイレつきクレートスタイルも◎
トイレが近い犬やトイレのしつけ中の犬の場合は、写真のようにトイレシーツを敷き詰めたケージやサークルとクレートを紐などで固定して、その中で留守番させるのも◎
犬がクレートを寝床と覚えていれば、トイレに行きたいときに自然とその外に出るので、留守番中でもシーツの上で排泄すること学習できるでしょう。
このように、愛犬の安全・安心のためには、どれほど短時間の留守番であってもしっかりと対策を取ることが大切です。ぜひ取り入れてみてくださいね!
※8時間を超えるなど長時間の留守番の場合は、ある程度広い空間が必要となります。
※留守番の時間に限らず、室内の気温や直射日光に注意してあげてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2017年5月号『愛犬は快適、飼い主さんは安心 時間別 おすすめ留守番スタイル』(監修:しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表 日本動物福祉協会認定家庭犬インストラクター 西川文二先生)
文/ハセベサチコ
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。