犬と暮らす
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愛犬の命を守る「オイデ」の正しい教え方 「リードの引っ張り」改善も
しつけは面倒だからしなくていいや、と思っていませんか? じつはしつけによって愛犬の命が守られることもあるんですよ!
今回は「オイデ」の指示しつけと、「リードの引っ張り」の改善しつけについて、なぜ必要なのか、またそのしつけ法をご紹介します。
愛犬の安全確保に役立つ!「オイデ」のしつけ法
「オイデ」は愛犬に飼い主さんのそばに来てほしいときに使うしつけですが、じつは愛犬の安全を守るためにとても重要なしつけでもあるんです!
たとえば誤食しそうな愛犬を止めるときや、誤ってリードを離してしまった際に呼び戻すとき、危険なものをイタズラしそうになったときなどに使えば、ケガや事故防止になります。
練習すれば、2週間程度でできるようになりますので、ぜひ覚えさせましょう!
STEP1 手ににぎったフードを愛犬にかがせる

愛犬が練習に集中しやすく、そして飼い主さんが愛犬を誘導しやすくするため、練習を始める前にはリードをつけるのがおすすめ! 愛犬の名前を呼びながら、フードを握った手を飼い主さんのあごの下に持っていき、愛犬と目を合わせましょう。
あごの下に持ってきた手を、今度は愛犬の鼻先に近づけてフードのニオイをかがせます。愛犬が手に注目するまでそのままキープ!
STEP2 「オイデ」と言って後ろに下がる

手を愛犬の鼻の高さでキープして「オイデ」と声をかけ、飼い主さんは2~3歩後ろに探しましょう。愛犬が手の中のフードがほしくて、手を追うようについてきたらOKです!
フードを握った手を飼い主さんの膝にピッタリとくっつけます。それにつられて、愛犬が飼い主さんに密着するまで近くに来たら、「イイコ」と言って手に握ったフードを与えましょう。少しずつ後ろに下がる距離を延ばして練習すると、オイデができるように!
事故防止につながる!「リードの引っ張り」改善法
散歩中のリードの引っ張りは、愛犬をコントロールできずに事故につながったり、首に負担がかかり、病気を悪化させてしまうことにもなりかねないため、早めに改善したい困りごとです。
犬が引っ張るのは、散歩中に目に入るさまざまなものやニオイに興味津々で「その場所に行きたい!」という気持ちから引っ張っていることが多いよう。ですから、外の景色やニオイよりも「飼い主さんに注目するほうが楽しい」と愛犬に思ってもらえるようにすると、引っ張りが改善されることが多いです。
下記の方法で愛犬にとって魅力的な飼い主さんにステップアップしましょう!
STEP1 愛犬にリードをつけて、フードを与える

リードの引っ張りを予防するには、愛犬を飼い主さんに注目させながら並んで歩くのが有効! まずは家の中で愛犬にリードをつけて手に持ち、もう片方の手でフードを与えましょう。
STEP2 手をあごの下に持っていき、目を合わせて歩く練習をする

フードを与えた手をグーの形にしてあごの下へ持っていきます。愛犬と目が合ったら、目を合わせたまま歩きましょう。部屋の中で並んで歩けるようになったら、外でも同じように練習すると、引っ張りが減るはずですよ!
いかがでしたか?
しつけの方法は意外と簡単なんです。 あとは飼い主さんのやる気次第!
ぜひ愛犬と安全に暮らすためにトライしてみてくださいね。
なお、いぬのきもち最新号では、このほかにも簡単にできるしつけの方法を紹介しています。
せひ参考にしてみてください!
参考/「いぬのきもち」2019年3月号『「見てわかる!」しつけ』(しつけ教室DOGLY代表・荒井隆嘉先生)
イラスト/二階堂ちはる
文/いぬのきもちWeb編集室
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