犬と暮らす
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むしろ犬の吠えグセが強まる?! やりすぎなNGお世話3選
吠えグセの原因、じつは「やりすぎなお世話」が原因かも!?
でも一生懸命なあまり、かえってそれが困りごと、とくに厄介な吠えグセにつながるケースがあると知っていましたか?
次に紹介するようなことを無意識のうちにしていないか、ふだんのお世話やふれあい方を振り返ってみましょう。
ゴハンの時間をきっちり決めている→おねだり吠えの原因に!
でもじつは、これがNG!
人の場合は規則正しい食生活が推奨されていますが、犬の場合はなんと逆。
規則正しい食生活を続けていると、ゴハンの時間が近づいたときに待ちきれなくなって「おねだり吠え」をするようになってしまうことがあるのです。
おねだり吠え予防だけでなく、ストレス予防の意味でも、愛犬には不規則な食生活がおすすめです。
せがまれたらつい抱っこしている→おねだり吠えの原因に!
たとえば飼い主さんがソファに座っているときなど、愛犬が抱っこをしてほしくて鳴いたり、飛びついてきたりすることがありますよね。
そんなとき、すぐに抱っこをしていると、犬は「おねだりすれば自分の要求が通る」と覚え、おねだりグセをつけてしまうことが。
そして、ひとたびおねだりグセがつくと、おねだりのひとつの手段として吠えるようになる犬が少なくないのです。
もし愛犬が抱っこなどをおねだりしてきたら、すぐに抱っこしてあげるのではなく、いったんオスワリなどの指示を出しましょう。
指示に従ったら、そのごほうびとして抱っこしてあげるようにするといいですよ。
吠えやんだらすぐにベタ褒めしている→勘違い吠えの原因に!
思わずほめていませんか?
ほめるしつけを実践するのはいいですが、愛犬が吠えやんだ直後に「吠えやんだ!」と思ってほめるのはダメ!
一見正しいしつけのように聞こえますが、吠えやんだ直後にほめると、犬は“吠えていたこと”をほめられたと勘違いし、吠えグセがますます悪化することがあるのです。
ちなみに、興奮していた犬が静かにした直後や、噛みやんだ直後もほめないで。
直前までしていたこと、つまり興奮していたことや噛んだことをほめられたと勘違いさせてしまいます。
もし愛犬が吠えやんだり、興奮が収まって静かになったりしたのなら、しばらくして完全に落ち着いたころにひと言「イイコね」とほめるようにしましょう。
徐々に愛犬は、「落ち着いていればほめられる」と覚えますよ。
いかがでしたか?
愛犬のためにしているお世話が、吠えグセを悪化させる原因になっていたとしたら、そんな悲しいことはないですよね。
やりすぎている部分を削って、気負わずに、できる範囲でお世話をしようと思うくらいのほうが、じつは何事もうまくいくのかもしれませんね!
参考/「いぬのきもち」2018年12号『やりすぎお世話のボーダーライン』(監修:Can! Do! Pet Dog School代表 西川文二先生/獣医師 石田陽子先生)
文/h.taco
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