愛犬がスヤスヤと寝ている姿を見て、癒される飼い主さんは多いでしょう。しかし、なかには少し変わった寝姿の犬や、「なんでそこで寝るの?」というような場所で寝る犬もいるようです。ここでは、そんなフシギな犬の寝姿・寝場所に込められた意味や理由を、安眠度バロメーター(☆小 ⇔ 大★)とともにご紹介します!
壁にピタッとくっついて寝るのはなぜ?
愛犬が壁にピタッとくっついて寝ていることはありませんか?
人からすると、一見寝にくそうに見えますが、犬が壁にくっついて寝るのは、仲間や飼い主さんと一緒に寝るような感覚なのだそうです。
犬は本能的に何かに触れていると安心する動物なので、安眠度も高いといえるでしょう。
【安眠度:★★★】
白目をむいたり舌を出したりして寝るのはなぜ?
白目をむいて寝ている愛犬の姿を見て、驚いたことのある飼い主さんもいるでしょう。しかし、犬が白目をむいて寝ているのは、脳も体もぐっすりと熟睡できている状態なので、そっとしておいてあげるのが大切です。
また、舌を出しながら寝ているときも同じ。力が抜けて表情筋がゆるみ、リラックスできている状態なので、安眠度の高い寝姿といえるでしょう。
【安眠度:★★★】
身体を曲げて“無理な姿勢”で寝るのはなぜ?
愛犬がクネッと首や体を曲げて寝ていると、「そんな無理な姿勢で寝て痛くないのかな?」と心配になる飼い主さんもいるかもしれませんが、愛犬にとっては、心地よい寝方なのでしょう。ちなみに、このような寝方をしている場合は、起きてから伸びをして体をほぐす犬が多いようです。
安眠度は“そこそこ”といったところでしょうか。
【安眠度:★★☆】
ドアの前などで“通せんぼ”するように寝るのはなぜ?
縄張り意識の強い犬が、ドアの前や廊下の真ん中など、人の出入りが多いところで寝ている場合は、見張っている気分なのかもしれません。起きているときに素直にその場所からどいてくれるなら、問題はありませんが、安眠度はそれほど高くはないでしょう。
【安眠度:★☆☆】
お出かけ中だけ仰向け抱っこで寝るのはなぜ?
外出先にいるときだけ、飼い主さんに抱っこされた状態で仰向けで寝るという場合は、いつもと違う環境に緊張しつつも、飼い主さんの腕の中なら安心できると感じているからかもしれません。
かわいらしい寝姿ですが、安眠度はあまり高くないでしょう。
【安眠度:★☆☆】
このように、犬が寝る姿勢や場所は実にさまざまです。睡眠は心と体の健康を保つために欠かせないものですから、安眠できる環境を整えてあげましょう!
参考/「いぬのきもち」2017年1月号『新春 寝姿まつり』(監修:代官山動物病院獣医師 獣医行動診療科認定医 藤井仁美先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。