気温や湿度がだんだん高くなるこの季節は、ノミや家ダニが繁殖しやすくなり、人や犬にとって病気の原因となることもあります。今回は、家の中でノミや家ダニが生息しやすいスペース別に、効率的に掃除するコツをご紹介します。
※室内生息性の小型のダニを便宜的に家ダニと呼びます。
床やカーペット
動物のフケや血液などの有機物は、ノミや家ダニの栄養源となります。そのため、人や犬が多くの時間を過ごしている床やカーペットは、ノミや家ダニが生息しやすい場所だといえるでしょう。
掃除機は床の目に沿ってかける!
フローリングは目に沿って、隅々まで掃除機をかけましょう。無理に押したり引いたりすると、掃除機のヘッドが浮いて吸引力が落ちてしまうため、力を入れすぎないのがコツ。「押して、引く」動作を6秒くらいでおこなうのが目安です。
部屋の隅はハウスダストがたまりやすいため、細口ノズルやブラシノズルで重点的に掃除しましょう。
カーペットは起毛しながら吸引する
カーペットは毛が多いため、まずは毛が寝ている方向に沿って掃除機を押し、毛を起こしながら引いていくと、奥にあるハウスダストまで吸引できます。掃除機のヘッドの端の部分はやや吸引力が弱いので、掃除した部分の約1/3をもう一度重ねがけすると安心です。
犬用ベッドやソファ
犬用ベッドにはスチームアイロンを
犬用ベッドはノミの成虫だけでなく、その卵や成虫、サナギが生息しやすい場所です。家ダニは50℃以上の高温に弱いといわれるため、掃除機や粘着クリーナーでハウスダストを取り除いてから、当て布をしてスチームアイロンをかけていきましょう。
アイロンをかけたあとは湿気を飛ばすために天日干しし、仕上げに掃除機や粘着クリーナーで再び掃除してください。
ソファは掃除機だけでなく軍手や細口ノズルを使うと◎
ソファは人も犬も多くの時間を過ごすため、ハウスダストが隅のほうに隠れがちです。そこで、細口ノズルでソファの隅々まで吸引し、しっかりと掃除しましょう。
シートの隅やクッションの隙間などは、軍手を使うと抜け毛などがよく取れます。
室内のプランター
プランターは部屋の隅に置かれることが多く、水分を含んでいるため、ノミの幼虫などが棲みつきやすいといえるでしょう。また、葉にはハウスダストがたまることも。
上から下へと掃除すると効率がよいため、葉を先に塗装用のハケを使って掃除して、最後に鉢や受け皿をきれいにするとよいでしょう。
気温が高い春から夏にかけて活動しやすくなるノミや家ダニ。駆除薬で予防するのはもちろんですが、いそうな場所を徹底的に掃除することも大切です。
参考/「いぬのきもち」2017年12月号『じつは冬でもキケンなんです!ノミ・ダニのいない部屋づくり』(監修:サエキベテリナリィ・サイエンス代表 佐伯英治先生、ベスト株式会社代表取締役 厚生労働大臣認定ビルクリーニング技能士 ハウスクリーニング技能士 植木照夫先生)
文/AzusaS
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。