犬と暮らす
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世慣れた犬にするために。「犬の社会化」メリットと方法は
家族以外の人や知らない犬、音など、犬を取り巻くあらゆる“刺激”に慣れさせるのが「社会化しつけ」です。この「社会化しつけ」ができていないと、犬はさまざまな場面でストレスを感じてしまうことになりかねません。
そこで今回は、犬の「社会化しつけ」のメリットや練習法をご紹介します。
犬の「社会化しつけ」にはどんなメリットがあるの?
「社会化しつけ」のメリット
- ほかの人や犬に対して、警戒心やストレスを感じにくくなる
- 飼い主さんが周囲に気をつかいすぎることなく生活できる
- 愛犬との行動範囲が広がり、人との交流も広がる
- 動物病院にも慣れて通いやすくなる
- 多くの人に可愛がってもらえる犬になる など
「社会化しつけ」は早くスタートするのが◎
このように「社会化しつけ」には、たくさんのメリットがあります。できれば順応性が高い子犬のうちに「社会化しつけ」を行っておくのがベストなので、犬を飼い始めたら早めに取り組むようにしましょう。
ではここで、犬が人社会で穏やかに生きていく上では欠かせない、「人に慣れさせる社会化しつけ」の練習法をご紹介します。
自宅に人を招いて慣れさせよう!
愛犬を迎えて少し落ち着いたら、犬好きの友人などに協力してもらい、自宅で「社会化しつけ」をスタートしましょう。
自宅での練習の手順
①無関心を装ってもらう
犬は「人から注目されている」と感じると、それだけでその人を警戒することがあります。そのため、自宅に招いた人には、愛犬に声をかけたり、触れたりしないようにしてもらい、「ほかの人はなんでもない存在」と教えましょう。
②ニオイをかぎに来てもしばらくは無視してもらう
愛犬が招いた人の存在に慣れてくると、近づいたりニオイをかぎに来たりしますが、もう少し無関心を装ってもらってください。
③何回か来たら無言でフードを与えてもらう
愛犬が何回か近づいたりニオイをかぎに来たりしたら、無言でフードを与えてもらいましょう。愛犬がそれを食べれば成功です。繰り返し与えて人に慣れさせましょう。
愛犬が自ら来るのを待つのがポイント
このとき、愛犬にニオイをかがせるのではなく、自らかぎに来るまで放っておいてもらうのがポイントです。もし、繰り返しフードを食べに来なくなったら、愛犬の名前をやさしく呼び、招いた人のほうから愛犬に近づいてフードを与えてもらってください。
これを繰り返すことで、「ほかの人=いい人」と愛犬に印象づけましょう。
外でも「社会化しつけ」の練習をしよう!
自宅での練習と並行して行いたいのが、積極的に愛犬を外に連れ出すこと。いろいろなタイプの人に会わせて、さらに人に慣れさせましょう。
ポイントは以下の通りです。
散歩ルートや時間を変える
散歩ルートや時間を変えることで、さまざまな人とすれ違う練習をしましょう。これを何度も繰り返すことで、愛犬は「外で会う人は、怖がったり警戒したりしなくてよい存在」と覚えていきます。
外でもフードを与えてもらう
外で出会った友人や知人にお願いして、愛犬にフードを与えてもらうのもよい方法です。その際、愛犬が相手に飛びつかないよう、オスワリをさせてから与えてもらうのがポイント。愛犬はより人が好きになるでしょう。
快適な暮らしのためにも、しっかりと取り組もう!
ちなみに、自宅には男性や女性、子供連れや高齢の方など、さまざまなタイプの人を呼ぶのがおすすめです。週に1回以上は人を招いて、ほかの人とふれあう機会をつくるようにしましょう。
愛犬との快適な暮らしのためにも、しっかりと取り組んでいってくださいね!
(※「社会化しつけ」の練習で与えるフードは、1日の給与量の中から差し引くようにしてください。)
参考/「いぬのきもち」2019年3月号『子犬に必要なしつけとお手入れを紹介!さいしょの一歩』(監修:ナカムラ・ドッグ・スクール いぬのようちえん主宰 中村太先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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