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痛みを感じてるかも!? 犬が抱っこを嫌がるときに考えられる理由

みなさんの愛犬は、抱っこをするとどんな反応をしますか? 抱っこ好きで嬉しそうにするコもいれば、嫌がる素振りを見せるコもいるでしょう。

そこで今回は、犬が抱っこを嫌がるのにはどのような理由があるのか、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみることに!

犬が抱っこを嫌がるケース

笑顔がかわいい犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬が抱っこを嫌がるケースとして考えられるのは、次のようなことがあります。


①本能的に恐怖を感じる

人間は、赤ちゃんを抱っこして育てたり、ぬいぐるみを抱っこして遊んだりします。人間にとって抱っこは愛情を育むスキンシップの1つですが、犬にとっては異なります。

犬は自然界では食べられる立場でもあり、自分より大きなものに体を覆い被されることは、敵に襲われた瞬間と似た感覚になります。

そのため、本来犬にとって抱っこは怖いことであり、苦手なコがいてもそれは自然なことだと理解してください。

②背骨に持病がある

縦抱っこ(人間の赤ちゃんと同じように、体を立てた姿勢の抱っこ)は、四つ足で歩く犬の背骨に負担をかけます。

たとえば、腰に何らかの持病があるコは、抱っこで背骨が曲がるために痛がることがあります。

横抱っこ(横に寝かせたような抱っこ)も背骨が不自然に曲がるので、愛犬が嫌がったらすぐに下ろしてあげましょう。

③片手で抱っこしたとき

とくに小型犬では、体重が軽く片手で抱っこする方がいます。しかし、無意識に愛犬の胸を強く圧迫して苦しくなることがあるので、反対側の手で必ずお尻を支えて抱っこするようにしてください。

こうすると、両足がぶらぶらした不安定な状態で胸を押さえつけることもなく、安定した抱っこになります。

いつもは抱っこ好きな犬が、抱っこを嫌がるときに考えられること

おなかを見せる犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ふだん抱っこが好きなコが抱っこを嫌がるときに考えられることは、背骨に病気があったり、痛みを感じている可能性があります。

先述の通り、背骨に病気がある場合は抱っこで痛みが出やすいため、多くの犬が嫌がります。

背骨の病気であるのが…


□変形性脊椎症

□椎間板ヘルニア



などがあります。このような持病のあるコは、背骨を水平にして抱き上げる必要があるため、獣医師に指導してもらってください。

ほかにも、抱っこするときに触れる部分を嫌がったり、抱っこの仕方によっては嫌がるなどの反応があれば、そこに痛みがある可能性があります。

抱っこ嫌いの犬に、抱っこを好きになってもらうには…

笑顔がかわいい犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
抱っこが嫌いな犬に好きになってもらうには、まずは飼い主さんとの信頼関係を築くことが大切に。そして、ごほうびを与えながら練習するとよいでしょう。

抱っこには次の2通りあります。

  • 飼い主さんの胸と愛犬の胸をくっつけて目と目が合うタイプの抱っこ

  • 飼い主さんの胸に愛犬の背中をくっつけて、愛犬が外を見るタイプの抱っこ



どちらも問題ないコもいれば、どちらか一方の抱っこなら大丈夫というコもいます。いろいろ試しても抱っこが苦手なコは、無理しないようにしましょう。

愛情を示すスキンシップは、抱っこがすべてではない!

笑顔がかわいい柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
愛犬に愛情を示すスキンシップは、抱っこがすべてではありません。ごはんをあげて、一緒にお散歩して、遊んで、撫でて話しかけるなど、日々のお世話のすべてがスキンシップになります。

愛犬が抱っこを受け入れないからといって、飼い主さんの愛情を受け入れていないわけではないことを、理解してほしいと思います。



(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
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