愛犬がストレスなく幸せに過ごせるように――。これは多くの飼い主さんが願うことでしょう。しかし、愛犬のためにと思ってしていることが、ストレスに繋がるケースも少なくありません。今回は、犬のストレスに繋がる生活環境の特徴を5つご紹介します。
留守番中に家の中で自由にさせる
「留守番はかわいそうだから、せめて広い場所で」などと、愛犬をフリーにして留守番させていませんか? 個体差はありますが、犬はもともと警戒心が強いため、留守番中に異変がないか、歩き回ってパトロールすることがあります。
警戒する範囲が広すぎると、ストレスを感じることがあるので注意しましょう。
愛犬を留守番させる際は、クレートとトイレ、水入れを置いたある程度動き回れる広さの犬用スペースを用意し、留守番が楽しみになるような環境をつくることが大切です。
同じフードボウル・水入れをずっと使い続ける
子犬のころからずっと同じフードボウルや水入れを使っていると、体のサイズに合わなくなり、その使いづらさから犬がストレスを感じることがあります。
フードボウルや水入れは、成長に合わせて買い替えてあげましょう。
また、これらの高さが低すぎると、首の骨を痛める原因にもなるので、台の上などに置いて調整するのもよい方法です。
ハウスのすぐそばにトイレを置く
犬は寝床から離れた場所で排泄する習性があるので、トイレをハウス(クレート)や犬用ベッドの近くに置くと、本能的にストレスを感じるようです。愛犬のトイレは、ハウスや犬用ベッドから十分離して置くようにしてください。
なお、犬の嗅覚は人よりもはるかに鋭いため、トイレと寝床の距離は“トイレのニオイが届かないくらい”を目安にするとよいでしょう。
愛犬のハウスは目立つ場所に置く
いつでも愛犬の様子を見られるようにと、目立つ場所や人がよく通る場所にハウスを置いていると、犬が落ち着いて過ごせなくなるためストレスに繋がります。
愛犬のハウスは、部屋の隅など人があまり通らない場所に置いてあげるとよいでしょう。
静かな部屋で生活させる
部屋が静かだと、遠くの音までよく聞こえるので落ち着かなくなり、犬の性格によってはストレスを感じることがあります。静かな部屋で犬を過ごさせること自体はよいのですが、神経質な性格の犬の場合は注意が必要です。
愛犬が神経質の場合は、穏やかな音楽などのBGMをかけてあげるのがおすすめ◎
人と犬の感覚は異なります。愛犬の生活環境は犬目線で考え、暮らしやすいよう整えてあげることが大切です。
参考/「いぬのきもち」2018年10月号『飼い主さんがよかれと思ってしていたことが、じつは愛犬を苦しませていた!?意外なストレス30』(監修:日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター 戸田美由紀先生、ぬのかわ犬猫病院中田分院院長 獣医師 石田陽子先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。