夏の風物詩といえばいろいろありますが、犬にとって夏は“怖いもの”がたくさんある季節なんです。この記事では“犬が苦手な夏の風物詩TOP3”(2016年3月実施モニターアンケート:回答者数 155人)とともに、怖がっているときのしぐさや行動、安心させるために飼い主さんができることを解説します。
犬が苦手な夏の風物詩 TOP3
1位 雷
地面が揺れるような低い音が突然鳴る雷は、未知の体験となるため、恐怖を感じる犬が多いようです。雷の前の気圧や湿度の変化も、影響しているといわれています。
2位 花火
「ドーン」という鼓膜を圧迫するような大きな音を苦手とする犬が多いようです。しかし、花火に対して恐怖を感じる距離感は犬によってさまざまなので、犬によっては、遠く離れた場所の花火は平気ということもあります。
3位 海・川・プール
犬は予測できない動きをするものに恐怖を感じるため、水が動く海や川を苦手とする場合があります。一方、水の音が怖い犬や、水に入ること自体が苦手な犬もいます。
怖がっているときのしぐさや行動
ハウスに逃げ込む
普段からハウスを“安心できる場所”と思っている犬は、ハウスに逃げ込みます。
しっぽが下がる
しっぽが下がるしぐさは、関わりたくないという恐怖心を表しています。
耳を寝かせる
恐怖を感じると、犬にとって大事なレーダーである耳を守ろうと、耳を寝かせます。
震える
腰が引ける
興味はありつつも、すぐに逃げられるようスタンバイしている状況です。
うなる・吠える
恐怖の対象との距離を取るために、威嚇する行動です。
犬を安心させるには……
怖いものから遠ざける
苦手な状況や物から、犬を遠ざけることが必要です。また、恐怖心が強いとフードを食べない犬も多いので、フードを与えてみることでどのくらい怖いのかを知る目安になります。
犬が「きもちいい」と感じるところを撫でる
犬によって気持ちがいいと感じる場所はそれぞれ異なりますが、おすすめは、おなかや頭のてっぺん、耳の付け根や顔まわりです。体の緊張がほぐれ、落ち着く犬も多いようです。
飼い主さんが緊張しない
愛犬が心配なために、緊張した面持ちになってしまう飼い主さんも多いでしょう。しかし、そんな飼い主さんに見つめられると、さらに身構えてしまう犬もいます。
あえて普段通りにする
飼い主さんが普段通りに過ごすことで、落ち着く犬もいます。犬自身が「嫌なことは起こらなかった」と、繰り返し感じることで苦手を克服できる可能性も。
安心して夏を過ごせますように!
犬にとって、夏は怖いものが多い季節。しかし、犬の気持ちを落ち着かせるために、飼い主さんができることもあります。この記事を参考にして、犬と一緒に楽しい夏を過ごしてくださいね♡
参考/「いぬのきもち」2016年08月号『夏を楽しむために慣らしておきたい 愛犬の 夏の苦手へっちゃら大作戦』(監修:世田谷のしつけスクール 「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/しばたまみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。