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【獣医師監修】年老いた犬に必要なことも。「排泄のお世話」って何をするの?
老犬と暮らしていると、ウンチやおしっこを失敗してしまうこともあれば、寝たきりで介護が必要になることもあります。この記事では、老犬の排泄のお世話について解説します。
老犬は排泄のお世話が必要になってくる
老犬になると徐々に全身の筋肉が衰え、排泄を失敗することもあります。排泄は命がある限り続くものなので、老犬は排泄のお世話が必要となることが多いです。
老犬の排泄介護①:ふらつき対策
老化によるふらつきで、排泄の際にトイレに間に合わず失敗したり転倒することもあります。こんな時は、排泄しやすい場所にトイレを移動させたり、トイレ付近にペットシーツを広めに敷いてあげましょう。
排泄時に体勢が崩れる場合は、腰のあたりをそっと支えて、排泄できるように補助を行い、もし体が汚れたら、ウェットティッシュやドライシャンプーなどを使って清潔に拭いてあげましょう。
排泄時に体勢が崩れる場合は、腰のあたりをそっと支えて、排泄できるように補助を行い、もし体が汚れたら、ウェットティッシュやドライシャンプーなどを使って清潔に拭いてあげましょう。
老犬の排泄介護②:紙オムツの使用
失敗が続いたり、お留守番の際は紙オムツを使用すると安心ですが、蒸れや擦れで皮膚炎を起こしたり、体が不衛生になるので、こまめに取り替える必要があります。
老犬の排泄介護③:寝たきりのお世話
寝たきりになると、寝床で排泄をするようになるので、頻繁にお世話が必要になります。寝床には、床ずれ防止のマットの上に防水シート、その上に排泄物が広がらないようにトイレシーツを敷いたり、紙オムツを使用するのもよいでしょう。
床ずれ(褥瘡)に気をつける
寝たきりの場合は、2〜3時間に1度寝返りをさせて、床ずれ(褥瘡)予防しますが、排泄物が寝床に広がり体が不衛生になると、皮膚の炎症や床ずれの悪化につながるため、体を清潔に保つことを心がけましょう。
老犬の排泄介護④:排尿や排便を促す
寝たきりになりお尻周りの筋力が低下すると、自力での排泄ができなくなることもあります。この場合は、獣医師の指導のもと、お腹の膀胱を外側から手で圧迫させて、体の下に敷いたペットシーツに膀胱の尿を出し切るケアや、肛門を軽く揉んで筋肉を刺激し、排泄を促すケアを行います。
どちらの場合も周囲の毛を濡らしたり汚しやすいので、終わったらきれいに拭き取りましょう。周囲の毛をあらかじめカットしておいたり、尾のまわりに包帯をまいておくとよいでしょう。
どちらの場合も周囲の毛を濡らしたり汚しやすいので、終わったらきれいに拭き取りましょう。周囲の毛をあらかじめカットしておいたり、尾のまわりに包帯をまいておくとよいでしょう。
トイレを失敗しても叱らないで
もし排泄が上手にできなくても、お世話の際には決して叱ったり、怒鳴ったりしないであげてください。自分が歳をとって、排泄の際にイライラして大きな声で怒鳴られたらどんな気持ちでしょうか?飼い主さんの穏やかな気持ちは、愛犬にもきっと伝わるはずです。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
文/maki
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