犬にもそれぞれ違った個性がありますが、愛犬のことをより理解するためには、何にどのような気持ちを示し、それをどう表現するのかを知っておくことが大切です。今回はその中から「怖さ」に注目。愛犬が何に恐怖を感じているかがすぐに分かるよう、犬が怖がるときのしぐさを解説します。
ポイント1.しっぽや耳などの「パーツ」に注目しよう!
犬が怖がっているかどうかを見極めるのは、まず注目したいのがしっぽや耳などの「パーツ」です。
しっぽが下がる
嬉しいときはピンと上がるはずのしっぽが下がっている場合は、怖がっている証拠です。
できれば近寄ってほしくない、関わりたくないという気持ちが表れています。
耳が寝る
耳をぺたりと寝かせてしまうようなら、これもやはり恐怖を感じているから。
耳はレーダーの役割を果たす大切な部分なので、寝かせて守ろうとしているのです。
ポイント2.震える、腰が引けるなどの「動き」に注目しよう!
犬のちょっとした動きやしぐさからも、「怖い」という気持ちを読み取ることができます。パーツよりはやや分かりにくいですが、日ごろからしっかりと観察しておくと、気が付くことができるでしょう。
震える
無意識に震えてしまうほどの、強い恐怖を感じている状況です。他にも、足がすくんで動けずになることも。
腰が引ける
立った姿勢のまま、頭を残して腰を後ろに引くようなしぐさが見られる場合も要注意です。
興味を少し抱きながらも身の危険を感じ、何かが起きたらすぐに逃げられるように身構えているのです。
ポイント3.隠れる、吠えるなどの「行動」に注目しよう!
最後に、犬の行動にも注目しましょう。はっきりとアクションに移すので、理解しておけば前述のポイントよりも気付きやすいはず。
ハウスに逃げこむ
日ごろからハウスが好きな犬が、ハウスに逃げ込んだようなら、そこに安心を求めているのでしょう。
もし雷や来客など犬が怖がることが予想できるなら、この行動を利用して落ち着かせてあげることもできます。
うなる、吠える
対象に向かってうなり声をあげたり、吠えたりするようなら、相手と距離をとりたがっていると考えられます。
声で威嚇し、相手を遠ざけようとしています。
恐怖心からの行動やしぐさにも、さまざまなポイントがあります。ぜひこれらのポイントをおさえて、愛犬が何に怖さを感じるのか気付き、理解してあげてくださいね。そして愛犬の恐怖の対象が分かったら、積極的にフォローしてあげましょう。
参考/「いぬのきもち」2018年7月号別冊『これだけは知っておきたい!夏のキケン対策ガイド』(監修:西川文二先生)
文/kagio