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犬は仕方なく従っているだけかも!? あなたの「スパルタコーチ」度チェック

愛犬に厳しく接しすぎていませんか?


あなたは愛犬のしつけに困っていますか? 「愛犬は何でも私の言うことを聞くし、しつけもしっかりやっているから問題ないはず!」と思った飼い主さん。もちろん、愛犬との暮らしにはしつけは欠かせませんし、他人や社会に迷惑をかけないのは大切なことですが、もしかしたら愛犬への接し方が厳しすぎるかもしれません。

しつけがしっかりできていて、愛犬は一見イイコに見えるかもしれませんが、もしかしたら愛犬は恐怖のあまり、あなたに渋々従っているだけという可能性もあるんです!

「スパルタコーチ」タイプの特徴って?

写真/佐藤正之
スパルタコーチタイプさんの多くは、強い責任感をもっています。愛犬を正しい方向へ「導こう」と強い責任感をもつのはとてもよいことなので、厳しすぎる部分を少しやわらげるだけで、理想の関係に近づきやすくなります。特徴をグラフで見てみましょう。
<グラフの解説>
  • 信頼度……愛犬がどれぐらい飼い主さんを信頼しているかを示します。高いほど「飼い主さんのそばなら何が起きても安心」と感じます。

  • 親しみ度……愛犬が飼い主さんをどれだけ身近に感じているかを示します。高いほど「もっと仲良くなりたいな」と感じる状態になります。

  • 自立度……愛犬がどれぐらい物事を自ら判断できるかを示します。高いほど、飼い主さんがいない時間でも自分なりに楽しく過ごせます。

  • 愛情度……愛犬にどれぐらい愛されているかを示します。高いほど「飼い主さんのために何かしたい」という気持ちが強い状態です。

  • 楽しみ度……愛犬が飼い主さんといるとどれだけ楽しいかを示します。高いほど「そばにいるとワクワクできる人」と思われます。

  • 関心度……飼い主さんにどれぐらい興味をもっているかを示します。高いほど飼い主さんの行動をよく観察している傾向があります。


スパルタコーチタイプさんの場合、グラフのように愛犬から飼い主さんへの関心度が非常に高く、愛犬は常に飼い主さんの挙動を観察していますが、それは愛犬が「叱られるのは嫌だから」と緊張しているせいかもしれません。

スパルタコーチ度をチェックしてみよう!

スパルタコーチタイプの方によく見られる特徴を下記にあげてみました。当てはまるものが多いほど、あなたの「スパルタコーチ」度は高いと言えるかも!?

  • 愛犬のためと思って、叩いたり叱ったりしたことがある
  • 愛犬は言えば絶対にわかってくれると思う
  • 散歩中の引っ張りグセはない
  • 家族の中で自分だけ下に見られていると思ったことはない
  • 愛犬の名前を呼んでもあまり寄ってこない
  • 愛犬をなでても、あまりうれしそうにしない

スパルタコーチを脱出するためには?

たとえばボーダー・コリーやラブラドール・レトリーバーなど、訓練や指示されることが得意なタイプの犬では、飼い主さんの指示に従うことを楽しく感じやすいと考えられているため、もしかしたらこのタイプの飼い主さんとは相性がいいかもしれません。しかし、一方で怖がりな性格の犬は、長々と言い聞かせられたり、叱られることに強く恐怖を感じます。恐怖から仕方なしに従っている場合は、信頼関係が正しく築けているとは考えにくいでしょう。以下のことを取り入れてみるとよいかもしれません。

愛犬の好きなことを探してみよう

写真/佐藤正之
愛犬が好きなことや楽しめることを探して、楽しみ度をアップさせましょう。たとえば好きなおもちゃ探しなら、2つのおもちゃを愛犬の目の前に差し出してみて。鼻を押し付けてニオイを長くかいだほうが愛犬の好みのおもちゃです。

ほめる機会を増やしてみよう

愛犬をたくさんほめると、うれしくなって愛情度がアップしやすくなります。「チャイムが鳴っても吠えずにいられた」「オスワリができた」など、愛犬がイイコでいられたときは、「これぐらいできて当たり前でしょ」ではなく、どんなささいなことでもしっかりほめましょう。
いかがでしたか? 愛犬ともっといい関係を築くためには、ご紹介したグラフの数値がバランスよく保たれることが欠かせません。これからの関係性のヒントにしてみてくださいね!

参考/『いぬのきもち』2018年11月号「愛犬にとってあなたは何タイプ?」(監修:日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター 戸田美由紀先生、獣医師・獣医学博士 増田宏司先生)
写真/佐藤正之
文/影山エマ
※この記事では、わかりやすくするために、あえて犬を擬人化した表現をしています。
※ご紹介している内容は、動物行動学の研究結果や実例に基づき作成しておりますが、犬にはそれぞれ個性があるため、すべての犬に当てはまるわけではありません。あくまでも参考程度にご利用ください。
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