犬と暮らす
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生まれつき耳が聞こえない愛犬。でも散歩も旅行もあきらめない!
まったく聞こえなくても、散歩を楽しむ
耳が聞こえないハンディがあるにもかかわらず、指示しつけを習得したベルちゃんは、ハンディを補うように、目で見たり、ニオイを嗅いだりする感覚が鋭いようです。「オスワリ」や「マッテ」は、小野さんたちの指先の合図を目で見て理解できます。玄関から外へ出るときはいったん「マッテ」をさせて、まわりの安全を確認しています。
こうした注意をするほかは、散歩でとくに困るようなことはありません。平日の散歩は、家のまわりを歩く程度ですが、休日はひと駅先のドッグカフェなどちょっとした遠出もするようです。「私たちもいいリフレッシュになります」と小野さん夫妻は語ります。
口や足で触れて遊ぶおもちゃがお気に入り
ベルちゃんと旅行。「さまざまな世界を感じてほしい」
「宿泊先によっては、とてもうれしそうに走りまわるときと、つまらなそうに静かにしているときがあります。ベルが気に入ったところへは何度も繰り返し訪れるようにしています」
旅先でベルちゃんと楽しげに過ごしている姿を撮ったたくさんの写真を見ながら、小野さんたちはうれしそうに語ります。
まったく耳が聞こえなくても、代わりに耳となり、サポートしてくれる飼い主さんがいるベルちゃん。ベルちゃんの「個性」は、小野さんとベルちゃんの絆をより強いものにしているようでした。
出典/「いぬのきもち」2019年7月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
写真/尾﨑たまき
文/犬神マツコ
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