もし愛犬との散歩中、突然強い揺れを感じたら……。私たち飼い主がすべき行動とは、一体どのようなことなのでしょうか?
この記事では、散歩中に地震があったときにとるべき、正しい行動について解説します。
その1:地震発生!まずは、揺れが収まるのを待つ
散歩中にグラグラッと地震を感じたら、まず愛犬の気持ちを落ちつけながら、揺れが収まるのを待ちましょう。ただし、地震の大きさによっても待ち方が変わってきます。
立っていられないほどの地震の場合
立っているのも難しいような大きな地震の場合は、その場にしゃがみ込み、頭と足を守ります。怪我をしてしまうと、その後逃げるのに支障をきたす可能性が高くなるからです。同時に、愛犬に声を掛けたり体をなでたりして、落ち着かせてあげてください。
歩けるくらいの地震の場合
歩ける程度の地震なら、頭上から物が落ちてこないような場所や、落下物を避けられそうな場所まで移動しましょう。
その2:周囲の状況を確認する
揺れが収まったら、今いる場所が危険かどうかを目視で確認します。目に見える範囲が、以下のような状況にある場合、ただちに避難が必要です。
建物の倒壊・落下物の危険がある
建物の下は、倒壊する心配や窓ガラスなどが割れて落下してくる恐れがあります。また、電線の下も切れた線が垂れ下がってくる危険性が。
津波や土砂崩れの可能性がある
沿岸部では津波発生の恐れがあるため、高台へ避難します。一方、山の傾斜面やふもとでは、土砂崩れのリスクがあるので注意が必要です。
車通りの多い道路のそば
地震によってブレーキが作動しなくなった車や、事故で押し出された車が歩道に突っ込んでくる危険性があります。高速道路の高架下も同様に危険です。
火災が起きている
明らかに火災が起きている場所や、火は出ていないけれど煙が出ている場所は危険です。冷静に避難しましょう。
その3:情報収集をする
周囲の状況を確認し、ただちにその場から避難する必要がないと判断したら情報を集めましょう。
震源地はどこなのか、また、今いる場所や自宅が安全かどうかもスマホなどで調べてください。
正確な情報を集めずに、ただやみくもに動くのは危険です。行政放送にも耳を傾け、正しい情報を入手してから行動を取りましょう。
愛犬を守るには、落ち着いた行動がカギ!
地震は突然発生するものです。
そして、散歩中に地震が発生したときに愛犬を守れるのは、飼い主さんしかいないのです。
今回ご紹介した情報を頭の隅に入れておくだけでも、とっさの判断が変わってくるかもしれません。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2019年9月号『想定外だと言っていられない 地震災害から愛犬を守りたい!』(監修:株式会社VIA 風摩将宗先生)
文/しばたまみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。