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「犬は家族を順位づけしない」が正しい情報だとする2大根拠とは?

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「犬は家族のリーダーにだけ従い、下位の家族には従わない」はウソ!

犬のしつけに関して、巷にはいろいろな情報が流れています。
残念ながら中には、かなり古い知識や、誤った情報に基づいたしつけ方が公然と言われていることも。
そこで今回は、巷に流れる情報の中から、よく耳にする「犬は家族を順位づけする」「犬は家族の中のリーダーにだけ従う」について、それが誤った情報であるという正しい根拠をご紹介します。

「アルファ・シンドローム」がそもそも誤解によるものだった!

過去に、問題行動や攻撃行動をとる犬を指して、『アルファ・シンドローム』(権勢症候群)という表現を使っていたことがありました。
これは、犬が「家族を順位づけし、その中で自分が一番偉いリーダーだと思って行動している状態」を指すそうです。
そしてそこから、愛犬をアルファ・シンドロームにしないために、「飼い主は犬のリーダーにならなければいけない」「リーダーは飼い主だと犬に教えなければいけない」「犬をリーダーにしてはいけない」というしつけの考え方が広まったそうです。

もともとアルファ・シンドロームは、「群れで生きる動物たちは順位が上のものには服従するが、下位のものには支配的な行動を示す」とする『ドミナンス理論』と、「犬の祖先はオオカミで、オオカミは群れで暮らす」ということからヒントを得た考え方のようなのですが、今ではこのドミナンス理論自体が、世界的に否定されています。
現に、アメリカの獣医師行動学会(AVSAB)でも、ドミナンス理論を犬に当てはめるのは間違いだとする声明を出しています。

つまりアルファ・シンドロームという考え方も誤っていて、犬は「自分は群れのリーダーだ!」と思って問題行動をとっているわけではなく、さらに言えば「犬は家族を順位づける動物」とは考えられないのです。

犬には家族を順位づけるだけの「言語能力」「数学的思考」はない!

家族を順位づけするためには、高度な言語能力や、数学的な思考が必要になります。
しかし犬は、一般的には二語文までしか理解できないと言われていて、かつ順位に関連づくような数学的思考もありません。
「お父さんがお母さんより上で、お兄ちゃんは自分より下。お兄ちゃんは妹よりも上。つまり1位はお父さんで、4位はお兄ちゃん。3位は……」などと、物事を相対的にとらえることはできないのです。

もし仮に、「お父さんの言うことは聞くけれど、妹の言うことは聞かない」というのなら、それはおそらく「お父さんの言うことを聞けばイイコトがある」と思って、その場ではお父さんの言うこと“だけ”を聞いたように見えたのでしょう。
犬は、もっと純粋に、その時々の自分が置かれている状況のなかで、自分にとって“イイコト”を選んでいるだけです。

このようなことからも、犬は家族ひとりひとりを順位づけたりしないですし、そもそもできないと言えるのです。

いかがでしたか?
間違った認識は、間違ったしつけ方を生んでしまうことがあります。
間違ったしつけ方を続ければ、言わずもがなその影響を被ってしまうのは愛犬。
正しいしつけ方で、愛犬をイイコに導いてあげたいですね。


参考/「いぬのきもち」2017年10月号『ネットに載っていたこの情報、ウソ?ホント?』(しつけ編監修:Can ! Do ! Pet Dog School代表・西川文二先生)
文/h.taco
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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