犬と暮らす
UP DATE
犬の困った行動、飼い主が頑張ったしつけが間違っていたのかも
「しつけ」は多くの飼い主さんの悩みの種。愛犬のためによかれと思ってしていたことが、実は逆効果だった……なんてことも少なくありません。今回は、飼い主さんがしくじりがちな犬のしつけと、その解決策についてご紹介します。
困った行動をやめさせるために、おやつをあげてしまった

「愛犬が吠えたときに、静かにさせるためにおやつを与える」というしつけ方。
この方法だと、犬は「吠えてから静かにすればおやつがもらえる」と理解してしまうので、要求吠えがエスカレートしてしまうおそれがあります。
愛犬が吠える間は無視し、吠えやんで落ち着いたときに、「イイコ」と声だけでほめてあげましょう。
トイレを覚えさせずに、室内でフリーにさせてしまった

トイレを覚えていないのに、室内で自由にさせていたら、トイレができないまま成犬になってしまったなど、うまくいかないお悩みとしても多いトイレのしつけ。成犬になってからでもしつけし直すことは不可能ではありません。
トイレを覚えさせるには、まず犬の居場所をケージなどで広めにつくり、その中にハウス(クレート)と水飲みを用意します。ハウス以外の場所にトイレシーツを敷き詰めて、そこに排泄したらご褒美をあげましょう。
トイレを覚えるまでは基本的にその中で過ごさせ、シーツの上で排泄した直後だけ外に出します。遊ばせたら戻すのを繰り返し、徐々に排泄する場所が定まってきたらシーツの枚数を減らしましょう。
留守番がかわいそうで、ほとんどさせなかった

留守番させるのがかわいそうで、ほとんどさせないでいたら、留守番が苦手な犬になってしまった……なんてことはありませんか?
留守番は環境を整えて慣れさせていけば大丈夫なので、まずは5分程度の留守番から始めてみてください。1日に何度も5分程度の留守番をさせることで、「飼い主さんは必ず帰ってくる」と愛犬に思わせましょう。
平気そうなら徐々に時間を延ばしていきます。
お手入れを頑張りすぎてしまった

最初から時間をかけて歯磨きしていたら、お手入れ嫌いになってしまったというケース。
しっかりお手入れをしてあげようという気持ちはとても大切ですが、歯みがきなどのお手入れは、少しずつ慣れさせるのがコツ。今日は上の歯、明日は下の歯、というように分けて行いましょう。
その際、おやつなど愛犬が好むものを用意したり、歯みがき粉の代わりに犬用のおやつペーストを使ったりするのがおすすめです。
愛犬のためを思っていたからこそ、起こってしまうしつけのしくじり。しかし、今からでも遅くはありません。どうしてそうなってしまったのか、原因をしっかりと探り、正しい方法で愛犬を導いてあげてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2016年5月号『プロの“ざんげ”から学ぼう 犬のしつけ 昔は私たちもしくじってました…』(監修:日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター 西川文二先生、日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター ジャパンケネルクラブおよび日本警察犬協会公認訓練士 さいたま市動物愛護推進委員 戸田美由紀先生、日本家庭犬トレーナー協会認定トレーナー 全国犬の学校連合会所属 中村太先生、国際資格CCPDT認定プロフェッショナルドッグトレーナー 日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター 東京都動物愛護推進員 荒井隆嘉先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE