犬と暮らす
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寒さだけじゃない!「乾燥」が犬に与える悪影響は?
犬は全身毛に包まれているし、寒さには強そうだから、冬は何も対策しなくても大丈夫……? いえいえ、寒さが苦手ない犬もいますし、冬にはほかにも注意しなければいけないことがあるのです。
今回は、冬ならではの注意点のひとつ「乾燥リスク」について解説します。
そもそも「乾燥」って、どんな状態?

一般的には、空気中の湿度が40%を下回った状態を、「乾燥」といっています。
乾燥した空気は、犬の体にさまざまな悪さをするため、しっかりと対策することが大切。犬の乾燥対策には、人と同じように加湿器の使用や保湿グッズなどの活用が有効です。
乾燥が犬に与える影響とは?

では具体的に、空気の乾燥は犬にどのような悪影響を与えるのでしょうか?
その① 皮膚のコンディションが悪くなる
空気が乾燥すると、人と同じように犬も皮膚がカサカサし、フケが出たり体がかゆくなったりします。アトピー性皮膚炎などの持病をもつ犬は、乾燥によって症状が悪化する心配も。
また、乾燥によって肉球がひび割れすることもあるので、室内の加湿を行うとともに、犬用の保湿クリームや保湿液などを塗り、乾燥予防に努めましょう。
その② 呼吸器の病気にかかりやすくなる
乾燥した空気が口や鼻に入ると、気道の粘膜が刺激されます。その結果、副鼻腔炎や咽頭気管支炎などの呼吸器系の病気を引き起こしてしまうことが。
これらの病気は悪化すると肺炎に至り、最悪の場合亡くなるケースもあります。子犬やシニア犬は免疫力が低いので、特に注意してください。
その③ ドライアイの発症リスクが上がる
冬は目も乾燥しやすく、角膜や結膜が炎症を起こし、ドライアイを発症しやすくなります。特に、シー・ズーやフレンチ・ブルドッグ、パグなどの目が大きい犬種は、いつも以上に目の健康に気を配ってあげましょう。
動物病院では保湿用の点眼薬も処方してくれるので、目の乾燥が気になる場合は、獣医師に相談してみるのもおすすめです。
冬も愛犬の健康を守ろう!

冬は寒さばかりに気を取られがちですが、実は乾燥にも注意が必要だということがわかりました。
大切な愛犬の皮膚や呼吸器、目に影響を与える「乾燥」に悪さをさせないよう、湿度管理を徹底することが大切です。
ぜひ、冬のお世話の参考にしてくださいね!
参考/「いぬのきもち」2018年1月号『寒い季節を元気に乗り越えるために!冬の冷え・乾燥・あたためすぎから愛犬を守ろう!』(監修:東京動物医療センター副院長 南直秀先生、一級建築士 トリマー トリミングサロンHONDEHOK運営 二村陽子先生)
文/しばたまみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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