一緒に暮らしている愛犬にどれだけ愛されているのか、気になる飼い主さんは多いと思います。今回は、読者のみなさんからよせられた「愛犬からの愛され度」に関するお悩みに、獣医師の茂木先生にお答えいただきました。
多頭飼い……これって嫉妬されているの?
1頭をなでていると、もう1頭が間に割りこんでくるのですが、嫉妬しているのでしょうか? またこの場合、どうしたらよいのでしょうか?
2頭仲良くしているときにほめて
犬も不公平という感覚がわかるため、嫉妬のような感情があると考えられています。1頭をなでているときに割りこんできたら、すぐに2頭ともかまうのをやめましょう。
そして、2頭が仲良くしているときにほめることによって、「仲良くしているとかまってもらえる」と覚えさせます。また、犬は1対1を好むので、1頭ずつたくさんほめたり、1頭ずつ散歩をしたりするのもよいでしょう。
愛犬があまり近づいてきてくれないんです……
私が家にいても愛犬があまりそばに寄ってきてくれません。どうしたらよいでしょうか?
「いいことがある」と覚えさせて
犬自らそばに寄ってくるように促すのは難しいものです。愛犬から見える場所で寝転んでリラックスして過ごし、そばに寄ってきたらなでたり、手からおやつをあげてみて。
「飼い主さんのそばに寄るといいことがある」と覚えさせることによって、愛犬からの好感度があがるでしょう。
飼い主の私より、友人のほうが好かれているような……
飼い主の私より、おやつを持ってきてくれる友人のほうが愛犬に好かれている気がします。友人より私への好感度をあげるにはどうしたらよいでしょうか?
イイコにしてくれた愛犬をほめてあげて
ただおやつを持っているだけの人には、警戒して近づかない犬もいます。愛犬は大好きな飼い主さんの友人だからこそ、警戒を緩めてくれているのかもしれません。
遊びにきてくれた友人の前でイイコにしていてくれた愛犬を、ほめてあげてくださいね!
ひとりだけ「愛され度」が低く感じるんです……
家族の中でひとりだけ「愛され度」が低い気がします。なぜ差が出るのでしょうか? また、差が出ないようにするには、どうしたらよいでしょうか?
お世話する人を日によって変えてみるとよいかも
家族の間でお世話の量や内容が平等ではないのかもしれません。例えば、ブラッシングが苦手な犬の場合、いつもブラッシングをしている人が一緒であれば、その人のことを苦手に思ってしまいがち。
どのお世話を誰が担当するかを、日によって変えてみれば、差が出にくくなるでしょう。
しつけをすると愛犬からの「愛され度」が下がってしまう?
しつけをすることによって、愛犬からの好感度が下がってしまわないか心配です。
態度を一貫して行えば大丈夫
飼い主さんが態度を一貫してしつけを行えば、むしろ愛犬からの好感度は上がるでしょう。例えば、ソファの上はどんなときでも上らせない、オスワリをしたら必ずほめるなど、態度を変えないことが大切です。
愛犬も混乱しにくくなり、信頼度のアップにもつながるでしょう。
愛犬からもっと愛されるためには、信頼関係をしっかり築くことが大切です。今回の先生の回答を参考に、コミュニケーションをとってみてくださいね!
参考/「いぬのきもち」2018年1月号『あなたはどれくらい愛犬に愛されている?もっともっと愛されるコツも紹介!』(監修:ヤマザキ学園大学動物看護学部講師 獣医学博士 獣医師茂木千恵先生)
文/AzusaS
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。