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愛犬の命を守る獣医師とのコミュニケーション|獣医療の最前線から vol.2

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自分のペットが病気になった時に、必ずと言っていいほど行く場所は動物病院です。
愛犬のことを考えたときに、最も重要なのは、動物病院とのコミュニケーションだと思います。ペットは言葉を話せませんので、飼い主さんが適切な動物病院を選び、付き合うことが必要です。動物病院との付き合い方=動物病院選びに近いかもしれませんが、愛犬をいち早く回復させるために、飼い主さんに少し考えてほしいことがあります。

飼い主さんが納得いくまで質問を

診療中の佐藤先生

↑診察中の佐藤貴紀先生。写真提供/JVCC動物病院

 一番大事なことは、愛犬がどんな病気なのか、なんでこうなったのか、どのように治療するのか、などをきちんと知ることが必要です。
 そのため、しっかりと病気の説明をしてくれ、治療をどのように行うのか的確に判断してくれる病院がいいと思います。

 ただ、これまでの経験上、愛犬に病気が発見されたときの飼い主さんは、たいてい冷静ではなく、話が頭に入りにくいようです。そんなときは、後日改めて、冷静になってから質問してください。その際に、快く質問を受け入れてもらえる獣医師、イラストなどを使って丁寧に説明してくれる獣医師やその関係はとても素晴らしいと思います。かかりつけ医とは愛犬についてなんでも相談できる関係を築けるといいですね。
 
 質問は躊躇なく、理解するまで行うようにしてください。何も質問されなければ、飼い主さんは納得していると多くの獣医師は考えると思います。

いい病院はできないことも率直に説明する

いぬのきもち写真投稿ギャラリー

 動物病院といえば、基本的には小動物全般を診てくれますが、最近では、爬虫類や鳥類をみるエキゾチックの動物病院、整形外科や心臓病を専門にみる病院、かかりつけの先生から紹介してもらう二次病院など様々な動物病院が存在します。
 かかりつけ医の動物病院が専門医でない場合にも、専門機関でないと対処できない検査や病気に関して他の専門医紹介をしてもらえることがあります。わからない病気や、必要があると思われる治療や検査について、素直に説明し、最善の医療を提供してくれる病院を紹介してくれる病院は、飼い主さんと良いコミュニケーションが取れていると思います。

愛犬の命は獣医師とのコミュニケ―ションにかかっている

いぬのきもち写真投稿ギャラリー

 動物病院数も増加傾向にあり、地域によっては選べる時代へ突入しました。
2000年には約9000件だった動物病院が、2019年には約12000件に増加。様々な医療やサービスの提供がなされており、飼い主さんから選ばれる理由も1つではなくなってきているのです。
獣医師とのコミュニケーションが悪ければ、助かる命も助からない、ということもあるでしょう。転院も考える必要があるということになります。

参照:農林水産省 飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)

コミュニケーションが苦手な獣医師も?

いぬのきもち写真投稿ギャラリー

約2、30年前にキャリアをスタートさせた獣医師は、獣医師になるにあたって「コミュニケーション」を学ぶことはほぼありませんでした。医療を提供し、動物を治すことを主に学びましたので、コミュニケーション能力が高くない場合もあるかもしれません。

最近では、医療面接実習といって飼い主さんとのコミュニケーションを学ぶカリキュラムが取り入れられているそうですし、現場ではコミュニケーションの重要性・必要性がますます高まっているように思います。

 コミュニケーションはお互いのことなので、飼い主さんにも守ってもらいたいことは当然あります。たとえば、飼い主さんにも予約の時間は守ってもらう、処方した薬を指示通りに飲ませてもらうなどの基本的なことは、信頼関係を築くためにとても重要だと考えています。


文/佐藤貴紀
※写真は佐藤氏以外「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

佐藤貴紀 プロフィール

獣医循環器学会認定医。麻布大学獣医学部卒業後、西荻動物病院、dogdays東京ミッドタウンクリニック副院長に就任。2008年白金高輪動物病院を開業。中央アニマルクリニックを附属病院として設立し、総院長に就任(現在は顧問獣医師)。動物病院のグループ化を進めるJVCC動物病院グループ株式会社CEO。東京都目黒に開院したJVCCグループ二次動物医療センター目黒病院のセンター長であり、自身の専門である「循環器」科を担当。愛犬はミニチュア・シュナウザーのまりもちゃん

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