犬と暮らす
UP DATE
骨折や関節のトラブルも…ケガのリスクから犬を守る肉球ケアとは
食事や散歩はもちろん、愛犬の体のお手入れも大切なお世話の1つです。中でもケガや病気にならないよう正しいお手入れをすることは、犬の健やかな毎日を守るためには必要不可欠といえるでしょう。
そこで今回は、犬の肉球や足裏の正しいお手入れ方法をご紹介します。
肉球のケアはどうして必要?

お手入れを怠った肉球は、角質化し固くなります。ひどくなると石のように固くなったり、あかぎれのように出血したりすることも。
また、肉球が固くなると関節トラブルや、骨折のリスクが高まりますので注意しましょう。
よく歩く犬や皮膚が乾燥しやすい犬は、特に入念なお手入れが必要です。1日1回を目安に、しっかりとお手入れしてあげてください。
ではさっそく、肉球のお手入れ方法を見ていきましょう。
基本的な肉球のケア方法

クリームを塗る
保湿成分を含む犬用肉球クリームを、肉球の間の毛を避けてもみこみようにして塗り、肉球が全体的にしっとりしたら完了です。
クリームを塗り過ぎると雑菌が繁殖しやすくなり、趾間膿皮症などの原因になりますので、必要以上の量は塗らないようにしてください。
こまめな観察も大切
犬は靴を履かずに屋外を歩くので、小石やガラスの破片でケガをすることもあります。こまめに肉球の状態をチェックしてあげることも大切です。
肉球からはみ出る毛をカットするのも重要!

肉球のお手入れと同じくらい大切なのが、肉球の間から伸びる毛のカットです。
本来は、肉球の間の皮膚を守るために生えていますが、伸びすぎてしまうとフローリングを歩く際に滑りやすくなり、ケガの原因になるケースも。
1カ月に1回程度を目安に毛の長さをチェックし、伸びて肉球からはみ出ているときはカットしてあげてください。
カットするときのポイント

バリカンは平行に当てる
肉球にかかる毛をカットするときは、ハサミよりもペット用のバリカンを使うのがおすすめ。その際、バリカンを垂直に当てると肉球を傷つけるおそれがあるので、肉球とバリカンは平行に当てるようにしてください。
なお、飼い主さんが肉球の間の毛までカットするのはケガの心配があります。伸びすぎた分の毛だけをカットするようにすると安心です。
毛並みに逆らうようにカットする
犬が嫌がる可能性もあるので、カット作業は手早く行いたいものです。
そこで、一番大きな肉球に向かってバリカンを当てていくと、毛並みに逆らいながらカットできるのでスムーズに行えます。手早く完了すれば、犬の負担軽減にもつながりますね。
犬の大切な肉球を守ろう!

靴を履かずに歩く犬にとって、肉球は足を守る大切な部分です。自分でケアできない犬に代わって、私たち飼い主がしっかりケアしていきたいですね。
ぜひ、毎日のケアの参考にしてください。
参考/「いぬのきもち」2016年2月号『部位別 病気・ケガのサインをチェック!ポイントをおさえて愛犬の健康維持に役立てよう!病気・ケガから守るお手入れ 厳選10』(監修:フジタ動物病院院長 獣医学博士 藤田桂一先生、獣医師 小倉啓介先生、動物美容師 林みゆき先生)
文/しばたまみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE