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冬ならではの誤食も…冬こそ気をつけたい犬の病気・ケガ5選
少しの気のゆるみが重大な病気を招くことも!
犬は暑さや湿気に弱い動物というのは周知の事実。
その真逆の気候となる冬は、病気になりにくく、犬にとって過ごしやすい時季といわれています。
しかし、油断は禁物。
ちょっと気をゆるめることで、愛犬が重篤な病気やケガを負ってしまうかもしれないのです。
また、行き過ぎた“寒さ対策”をすることで、かえって病気を招いてしまうことも。
とくに以下で挙げるような病気・ケガは、冬場こそ気をつけるようにしましょう。
「歯の破折」に注意!
たとえば肉の骨など、かたいものを愛犬に与えると、歯が割れたり折れたりすることがあり、これを破折といいます。
とくに上あごの第四前臼歯が割れるケースが多く、ひどいと歯の神経がむき出しになってしまうことも!
口を触られるのを嫌がる、片側の歯だけでゴハンを食べる、ゴハンを食べづらそうにしているなどの症状が見られたら、歯が破折しているかもしれません。
冬は煮込み料理や鍋料理で骨つき肉を使うことも多いですが、残った骨を愛犬に与えることがないよう、くれぐれも注意してください。
使い捨てカイロの誤飲
食べ物ではありませんが、冬場に案外多い誤飲が“使用済みの使い捨てカイロ”の誤飲。
飼い主さんのニオイがついているからなのか、口にしてしまう犬がいるそうです。
カイロを使ったあとは、必ず愛犬の届かない場所へ捨てましょう。
暖房器具のコードからの感電
冬場はコタツやヒーターなどコンセントにコードをつないで使用する電化製品が多いです。
とくに子犬はコードを噛んで遊ぶことがあり、最悪の場合、感電する恐れも。
愛犬から目を離す際はコードをコンセントから抜いておくようにしましょう。
過度な防寒対策からの「外耳炎」
防寒対策として耳を覆い続けると、耳の内部がジメジメに蒸れて外耳炎を起こすことがあります。
耳をよくかく、耳アカが増える、耳からニオイがする、耳の穴付近が赤くただれるなどの症状が見られたら要注意。
外耳炎を起こしている可能性があるので、今すぐ動物病院を受診して。
とくに垂れ耳の犬はなりやすいので、過度な防寒は控え、まめに耳の中を確認するようにしましょう。
服の着せっぱなしによる「皮膚のただれ、毛玉」
服は外出時など必要なときだけ着せるようにして、脱がせたらブラッシングをして、毛玉を防ぎ、皮膚への通気性を高めてあげましょう。
さらに定期的に、わきや股付近に毛玉ができていないか、また皮膚が赤くただれていないか、チェックするようにしましょう。
いかがでしたか?
愛犬の病気やケガは、飼い主さんの心がけ次第で防げるものが少なくありません。
楽しい冬を過ごせるよう、気をつけてあげたいですね!
参考/「いぬのきもち」2019年12月号『冬はこんな病気・ケガに気をつけて』(監修:フジタ動物病院 院長・藤田桂一先生、酒巻江里先生)
症例写真提供/フジタ動物病院
イラスト/大塚砂織
文/h.taco
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