犬と暮らす
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年老いた愛犬に腫瘍が…求められる飼い主の決断のために知っておきたいこと
老犬の腫瘍は、飼い主の決断が求められる
――このような状況で決断をしなければならない飼い主さんへ、リスクなど教えていただけますか?
獣医師)例えば、喉や眼球、口腔内などに腫瘍があることで日常生活に支障が出てしまう場合は、切除することを勧めます。
一方、手足や背中、お尻などの腫瘍は、犬自体に苦痛や違和感もなければ、麻酔をかけるリスクを考えれば、そのまま共存することを勧めるでしょう。
手術をすれば長生きできるとは限らない
腫瘍によっては、オペの成功によって寿命や生活の質も向上することが望めます。
腫瘍が悪性の場合は、切除しても再発する可能性もありますし、抗がん剤の投与も考えなければならず、手術をしたからといって長生きするとはいえません。
腫瘍をそのままにしたら犬は苦しむの?
ただし、痛みがある場合は、対症療法や緩和ケアを行い、できるだけ痛みが出ない治療を選択します。
愛犬のためにできる選択肢について獣医師からのアドバイス
次に、病状を把握することです。様子を見ているだけの場合が一番心配です。愛犬の体に何らかの異変があったら、手遅れにならないように、今一番に何をするべきなのかを、かかりつけの先生に相談しましょう。その上で、苦しみのない幸せな余生を送る最善の方法を考えてあげましょう。
愛犬を看取る選択肢は、1つでありません。命について考えるきっかけとなったら幸いです。
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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