1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 介護
  5. 年老いた愛犬に腫瘍が…求められる飼い主の決断のために知っておきたいこと

犬と暮らす

UP DATE

年老いた愛犬に腫瘍が…求められる飼い主の決断のために知っておきたいこと

年齢を重ねた愛犬の体に腫瘍が見つかったらどうしますか?苦しむことなくできるだけ長生きして欲しい!いぬのきもち相談室の獣医師に、犬を看取る選択肢について話を聞いてみました。

老犬の腫瘍は、飼い主の決断が求められる

老犬の腫瘍に対する選択肢とは
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
獣医師)老犬の腫瘍は、積極的治療の手術か、穏やかに暮らすための無治療や緩和ケアが選択肢となるでしょう。

――このような状況で決断をしなければならない飼い主さんへ、リスクなど教えていただけますか?

獣医師)例えば、喉や眼球、口腔内などに腫瘍があることで日常生活に支障が出てしまう場合は、切除することを勧めます。

一方、手足や背中、お尻などの腫瘍は、犬自体に苦痛や違和感もなければ、麻酔をかけるリスクを考えれば、そのまま共存することを勧めるでしょう。

手術をすれば長生きできるとは限らない

老犬の腫瘍に対する選択肢とは
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
獣医師)手術をする場合は、オペ後の麻酔からの回復やその後の再発の防止についても考えなければなりません。

腫瘍によっては、オペの成功によって寿命や生活の質も向上することが望めます。
腫瘍が悪性の場合は、切除しても再発する可能性もありますし、抗がん剤の投与も考えなければならず、手術をしたからといって長生きするとはいえません。

腫瘍をそのままにしたら犬は苦しむの?

獣医師)腫瘍の場所にもよりますが、二次的に痛みを伴う場合や骨のがん、血液のがんなど、最初から痛みが出る場合など、症状はさまざまです。

ただし、痛みがある場合は、対症療法や緩和ケアを行い、できるだけ痛みが出ない治療を選択します。

愛犬のためにできる選択肢について獣医師からのアドバイス

老犬の腫瘍に対する選択肢とは
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
獣医師)まずは、異変に早く気が付いてあげることが大切です。日頃から愛犬の体を隅々まで触ってあげてください。早期発見によって少しでも早く切除したほうがよいものは取り去ります。

次に、病状を把握することです。様子を見ているだけの場合が一番心配です。愛犬の体に何らかの異変があったら、手遅れにならないように、今一番に何をするべきなのかを、かかりつけの先生に相談しましょう。その上で、苦しみのない幸せな余生を送る最善の方法を考えてあげましょう。

愛犬を看取る選択肢は、1つでありません。命について考えるきっかけとなったら幸いです。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください

【獣医師監修】犬の緩和ケアに向き合う 〜ずっとその犬らしく生きる〜

CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る