湿度が高い梅雨は、犬が皮膚トラブルをおこしやすい季節。また、雨の日の散歩は犬の毛に汚れがつきやすく、放っておくとニオイや皮膚病などの原因になるので、しっかりとケアすることが大切です。今回は、梅雨どきの散歩後に取り入れたい、犬のお手入れ法をご紹介します。
散歩から帰ったらブラッシングをする
雨上がりや湿度が高い日の散歩後は、ベタつきにくいブラッシングスプレーをかけてから、ピンブラシで寝ている毛をとかしてあげましょう。毛の汚れや抜け毛が取れるほか、寝ていた毛が起きて通気性がアップし、ニオイ対策にも効果的です。
なお、極短毛種ならラバーブラシでもOK。ピンブラシがない場合は、スリッカーブラシを使ってもいいでしょう。
犬の足先がぬれたときは、しっかり拭いてからブラッシングを
雨の中、または雨上がりの散歩のあとは、どうしても犬の足がぬれてしまいがち。そんなときは、ウエットシートで足の汚れを落としてから、タオルやペーパータオルを使って、肉球の間の水分をしっかりと取り除きましょう。
さらに、ブラシやコームを使って毛を根元から起こすようにとかせば、より湿気がとんでサラサラに。蒸れにくくなるので、ニオイや皮膚病の予防にもつながります。
犬の体全体がぬれたら、冷風を当てて湿気をとばす
雨の中や霧の中を散歩すると、犬の体全体がぬれてしまうことが。放置するとニオイや皮膚病のもとになるので、タオルで押さえ拭きしたあと、ドライヤーの「冷風」を全身にくまなく当てて、湿気を除去しましょう。
犬を扇風機の前に立たせて、体全体に風を送ってもOKです。
犬の足やおなかが汚れたら、シャワーで部分洗い
散歩中に、水や泥汚れが足まわりやおなかなどについたときは、汚れた部分にだけシャワーをかけて、指先で軽くこすりながら泥を洗い流しましょう。その際、シャンプーは特に必要ありません。
洗い終わったらドライヤーを使い、毛をしっかりと乾かしてください。
梅雨前に犬の毛をカットしておくのも手
散歩後のお手入れをしやすくするために、梅雨前に余分な毛をカットしておくのもひとつの手です。胸やおなか、足先、足裏のほか、肛門や陰部まわり、そけい部などは汚れがつきやすいので、可能であればカットしておきましょう。
また、耳やわきは蒸れやすい部位なので、カットすることで通気性がアップし、皮膚病予防につながりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2019年6月号『ジメジメ、ニオイ、カビに負けず、雨の日も快適な暮らしをしよう♪愛犬のための梅雨じたく』(監修:獣医師 英国APDT認定ペットドッグトレーナー Canine Relationz主宰 藤本聖香先生、一級建築士 トリマー トリミングサロン「HONDEHOK」運営 二村陽子先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。