犬と暮らす
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「あなたにまっしぐらしつけ」? 犬に「恋するよう」にしつけると吠えも興奮も防げるって知ってた?
吠え、興奮を防ぐのに役立つ”恋愛風”しつけとは?
愛犬のしつけは、じつは”人の恋愛術”になぞらえて行うと、好きな気持ちや幸福感を高められ、お互いの関係性が向上します。
すると絆が深まるだけでなく、結果としていつでも飼い主さんに注目する犬になり、こちらの指示も通りやすくなります。
指示が通るので、当然問題行動の対策にも効果的、というわけ。
そんな“恋愛風しつけ”のうち、今回は吠えや興奮を抑えるのに役立つ3つをご紹介します。
吠えや興奮を防げる「見つめ合いしつけ」
愛犬と見つめ合うと、愛犬にも人にも幸せを感じるホルモンが分泌されることが科学的に証明されていて、より絆が深まります。
そのため、このしつけを何度も練習すると、両者の関係はどんどん強まって、愛犬はいつでも飼い主さんに注目するように!
つまり、吠えたり興奮したりしそうなときに名前を呼んで注目させれば、吠えや興奮の対象から気をそらすことができるため、問題行動を未然に防げるのです。
小さく切ったおやつを手に握り、愛犬の名前を呼んで、その手を自分のあごの下に。
すると、その手につられて愛犬は飼い主さんのほうを見上げるので、自然と目があうはずです。
目が合ったら、にっこり微笑んでほめて、握っていたおやつを与えましょう。
もし、おやつを握った手につられないのであれば、手のニオイをかがせて、おやつを握っていることに気づかせてからやってみても。
何度も練習して慣れてくると、ニオイをかがせなくても愛犬は「グーの手からおいしいものが出てくる」と覚え、さらに練習を続ければ「呼ばれて注目すればイイコトがある」と覚えていきます。
飛びつきや吠えグセを助長させないためにも徹底しましょう。
気持ちよくして興奮をSTOP!「ボディタッチしつけ」
愛犬は気持ちよくなって飼い主さんをより好きに。
興奮しがちな犬も、なでられれば落ち着きを取り戻しやすくなりますよ。
手を動かす速さや、なでられる部位など、愛犬をよりウットリさせられるポイントを探りましょう。
離れた場所からの吠え、興奮予防に!「あなたにまっしぐら!しつけ」
たとえば隣の部屋や、屋外などで、愛犬が吠えたり興奮したりしそうなとき、このしつけで呼び戻します。
吠えたい相手から愛犬を遠ざけることができるので、吠えも興奮もエスカレートさせずにすみます。
なお、「オイデ」と指示したとき、こちらに来ずにほかの場所へ行ってしまう“浮気グセ”を防ぐため、次に紹介する練習法は、室内の練習であってもリードをつけて行いましょう。
ごうほうびのおやつやフードを握った手を愛犬にかがせたら、ニオイをかがせたまま「オイデ」と指示して後ろへ下がって。
飼い主さんの足元まで手にくっついてきたら、ほめて手の中のごほうびを与えましょう。
①がスムーズにできるようになったら、少し離れた場所で握った手を見せて「オイデ」と指示。
飼い主さんの足元まできたら、ほめてごほうびを与えましょう。
愛犬の困りごとは、それ自体を直すしつけも大切ですが、今回のように関係性を深めるためのしつけも重要です。恋愛風のしつけで絆を深め、困りごとも防いでくださいね!
参考/「いぬのきもち」2019年9月号『恋するように接すればしつけはうまくいく!』(監修:Can ! Do ! Pet Dog School専任しつけインストラクター・川原志津香先生)
文/h.taco
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