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今年の狂犬病予防接種 コロナ禍での影響や心配事を獣医師に聞いた

新型コロナウイルスの影響で、2020年度の狂犬病集団予防接種が中止になった自治体もありますが。動物病院で行う予防接種だけでなくフィラリアやノミ、ダニの予防診療を延期するかで悩まれている飼い主さんのも多いそうです。コロナ禍の影響や飼い主さんの心配事について、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。

狂犬病予防注射について

狂犬病予防注射は毎年行わなければならないもの
新型コロナウイルスによる外出自粛期間の中、14年ぶりに国内で狂犬病の発症者が出たとの報道がありましたが、獣医師によれば、日本は狂犬病の清浄国であり、今回の発症例は海外で病気にかかり日本で発見された報告例で、狂犬病が空気でうつるものではないとのことです。
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毎年4〜6月は狂犬病予防注射月間ですが、自治体の集団予防接種が延期や中止となり、かかりつけ医での接種を呼びかけている地域もあります。

ただし、犬の所有者は、年度内に狂犬病予防接種と注射済票の交付手続きを行わなければなりません。

2020年については、厚生労働省から期限を過ぎても構わず、7月以降の狂犬病接種を認める通達が出ていることから、狂犬病が日本に広がらないためにも予防接種を行いましょう。

混合ワクチンを接種する時期は?

愛犬を病気から守るためにも混合ワクチンは必要なもの
獣医師にワクチン接種の時期について聞いたところ、国内の病気の発生とワクチン接種間隔や抗体価についての詳しい研究は国内ではされていないが、研究所レベルではワクチン製造段階で1年に1回の予防とされているそうです。
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1年に1回接種するとされている混合ワクチンの予定日が、外出自粛期間だったため延期したという飼い主さんもいらっしゃると思います。

獣医師によれば、「犬の予防接種は、1回の予防接種で生涯免疫が保たれるものではなく、また1年経ったら免疫が必ずゼロになるわけではないので、すぐに打たなければならないものではないが、多少ずれても予防接種をすることが大切」「接種するまで不特定多数の犬に合わないことが大事」とのことでした。

予防診療含め病院を受診するかしないかの判断は?

待合室でもソーシャルディスタンスを守って3密を防ごう!
いぬ・ねこのきもちがwebアンケート(2020年5月インターネット調査/回答数約4,300名)では、外出自粛期間にペットの動物病院への受診を控えたという飼い主さんの声(20.9%)が届きました。このことからも受診するかしないかで迷われていた方が多いことが分かります。
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動物病院での診察を延期したことで、病気の予防ができなかったり、体調が悪くなってしまったら意味がありません。混合ワクチン接種・フィラリア・ノミ・ダニの予防を延期する判断は、居住地域や愛犬の生活環境にも関わってきます。

また、第○波と呼ばれる新型コロナウイルスの流行がやってくる可能性も否定できません。獣医師によると「お住まいの地域の状況をみながら予防診療に行かれることをおすすめします。どうしても心配な場合は、予約診療や往診などを利用するのも選択肢の1つです。」とのこと。

今回の新型コロナウイルスによる影響は長期化することが予想されます。地域の感染状況に応じて混雑を避け、予防診療ができるかを主治医に相談することがよいでしょう。

また、飼い主さんが健康でいることがペットの生活にとても大切です。飼い主さん自身の感染予防対策も引き続き行いたいですね。
※厚生労働省の発信より今回の新型コロナウイルス感染症の影響で、やむをえず狂犬病の予防注射を受けさせることができずに令和2年12/31までに予防接種をした場合、当該期間内に接種したものと認める措置が設けられています。(2020/6/11時点情報)

今後もお住いの地域も含め発信される情報をご確認ください。

厚生労働省 狂犬病とは

監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください

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