犬と暮らす
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犬が伝える「腹ペコサイン」 可愛いおねだり…と思いきや、注意が必要な場合も
この記事では、犬が見せる「腹ペコサイン」について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。さらに、飼い主さんがおねだりに応えすぎることのリスクや注意が必要なごはんの要求に関しても見ていきましょう。
犬が見せる「腹ペコサイン」に気づこう!
「たとえば、愛犬のこんなしぐさを見たことがないでしょうか?
- お皿の前でオスワリする
- フードの棚の前で、前足で引っかくようなしぐさを見せる
愛犬のおねだりも、フードやおやつの与えすぎには要注意!
「愛犬に必要な1日のごはんの適正量を考えた場合、それを超えてしまうようなおやつなどの与えすぎには注意が必要です。
おねだりされたからといってその都度なにか与えてしまうと、愛犬の要求がエスカレートしたり、余分なカロリー摂取によって肥満になってしまう恐れがあります」
「もし愛犬からおねだりのアピールがあったときは、フードを与える以外のことをしてみてください。たとえば、遊んであげたり撫でてあげるなどして、ごはんの時間まで少し我慢をしてもらいましょう」
おやつは与えないほうがいいの?
「おやつはなくても栄養は足りるので与えなくてもよいですが、コミュニケーションの一環としてや、なにかのご褒美としておやつを用いることは問題ないです。ただ、与えすぎには充分に注意をしましょう」
人の食べ物をおねだりされたらどうしたらいい?
「そうですね。人の食べ物をそのまま与えてしまう飼い主さんもいますが、犬の体を考えると塩分などが心配なのでやめてくださいね」
家族間でおやつを与えたかどうかを共有しよう
「そうですね。食べすぎてお腹をこわしてしまう犬もいます。その場合は病院に行きましょう。
家族が与えすぎてしまう問題に関しては、下記のような対策を家族みなさんで徹底するといいと思います。
- その日1日に与える分をあらかじめ分けておき、決められた場所に置いておく
- ごはんを与える担当を決める
- 『ごはんあげたから、もうあげないでね』とほかの家族に声をかける
犬が本当に腹ペコだった場合も注意が必要に
「ひとつ注意が必要なのは、愛犬のおねだりがひどい場合に『本当にお腹が空きすぎていて飼い主さんに要求している可能性』も考えなければいけません。まず、下記のことを確認する必要があります。
- フードの量や与え方は適切か
- 体型に問題はないか
- 病気はないか
そうでなければ、『人の食べているものがおいしそうで欲しがっている』『ほかに楽しみがないから食べたい』というケースだと思います」
※一部の写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/Honoka
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