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犬にも厄年がある!? 気をつけたい健康の節目と対策
いわゆる人の「厄年」は、体調や環境の変化が多い年に注意を促すもの、健康の節目の年にあたるといわれています。実はそんな健康の節目が、犬にもあるのをご存じですか?今回は犬の健康の節目「犬の厄年」について、対策とあわせて解説します。
※厄年の年齢はあくまで目安です。
中年の”厄年”は5才~7才ごろ!

まずはじめに訪れる厄年が、40歳くらいのいわゆる中年期にあたるこの年頃。
小型犬なら7才~、中型犬は6才~、大型犬は5才~が目安となるでしょう。
このあたりになると、体の機能が徐々に低下しはじめ、内臓の変化が起こりやすくなってきます。
特に大型犬は、この年齢あたりから関節炎を発症しやすくなるため注意が必要。
また、胴長短足の犬種は椎間板(ついかんばん)ヘルニアのリスクがあがるなど、犬種によってかかりやすい病気も、このころから発症しやすくなってきます。
高齢の”厄年”は10才~13才ごろ!

小型犬は13才~、中型犬は12才~、大型犬は10才~と、人でいうところの高齢期にさしかかったころ。このあたりになると、中年期を健康に乗り切れた犬でも、大幅に体力が落ちることがあります。
中年期と同様のケガや病気に気をつけたいうえに、視力や筋力の低下によって物にぶつかったり、つまずいたりすることで捻挫(ねんざ)や打撲(だぼく)、骨折などのケガも増えてくる傾向に。
また、日本犬やミックス犬に多いといわれる認知症も、このあたりから注意が必要です。
「厄」を払うためにできることは?

中年期の厄払いは、筋力維持と体型管理に気をつけて
体力が衰えつつあるといっても、適切な運動と食事で「厄」を寄せつけないようにしましょう。
まず中年期に関しては、筋力の維持を大切にしましょう。食事は肥満防止のためにカロリーを抑えつつ、たんぱく質を充分にとらせることが大切です。
また、気管の負担になるリードをハーネスに変えたり、腰に負担のかかる立つ動作を控えさせたりといった対策も有効。
高齢期の厄払いは、脳と体の両方にアプローチを
五感や動作の衰えは、のちのちの病気にもつながるため、愛犬の脳と体の両方に刺激を与えることが大切です。そのためにも、愛犬が楽しく散歩できるようにサポートしてあげましょう。
年齢とともに衰えてくる視力に合わせ、散歩は明るい時間がベター。長時間よりも、短時間をこまめに行うほうがよいでしょう。
また、散歩中に段差や障害物に行き当たった場合は、いったん止まって声をかけながら自力で越えられるようにしてあげてください。たまにいつもと違う道へ行くのも、いい刺激になります。
愛犬の加齢は避けようのないものですが、これから中年期・高齢期を迎える愛犬がいる飼い主さんは、愛犬の体の変化をみながらサポートしていきたいですね。
参考/「いぬのきもち」2016年1月号『犬にもあるって知ってた!? 犬の厄年 成犬&シニア犬は気をつけて!』(監修:キュティア老犬クリニック院長 佐々木彩子先生)
文/kagio
※厄年の年齢はあくまで目安です。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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