犬と暮らす
UP DATE
犬が「散歩嫌い」になってしまう原因3つ 飼い主さんのNG行為も要因に
今回、いぬのきもち獣医師相談室の先生がくわしく解説します。
犬が散歩嫌いになってしまう原因3つ
「犬が散歩嫌いになる原因はいくつか考えられます。ここでは、よくある3つの原因について取り上げます」
①小さい頃に外に出る経験をさせなかった
「愛犬が『散歩が苦手』『散歩が嫌い』という相談は多く寄せられます。その中でも『小さい犬だから散歩させなくても大丈夫』などと言われ、散歩をさせたことのないコが多いです。
多くの飼い主さんが子犬から迎えると思いますが、必要なワクチン接種を終えたら、犬には社会化のために散歩が必要です。社会化期に外に出る経験をしたことのないコは、そのまま散歩が苦手になってしまうことがよくあるのです」
「そうですね。外に出る経験のないまま、飼い主さんが時々連れ出そうとしても時すでに遅しで、室内では経験することのないニオイや、車や電車の音、見知らぬ犬や人などに対して怖がるようになります。
その姿を見て、また飼い主さんが『うちのコは散歩が嫌い』と決め込んでしまい、散歩をしなくなるという悪循環に陥ります」
②愛犬が楽しいと思える散歩をさせてあげていない
「犬の散歩を人のウォーキングと同じように考えている飼い主さんも多いですが、犬の散歩は歩く距離だけではなく、草むらなどのニオイを嗅いで犬同士の情報を得ているといわれています。
ニオイを嗅ぐことは犬にとってエネルギーを消費する行動であり、脳も活性化させます。そのため、いつまでもニオイを嗅いで動こうとしない愛犬を引っ張って歩かせようとすることで、犬だけでなく飼い主さん自身も散歩を楽しくないものにしてしまいます」
③愛犬に嫌がることをして怖い思いをさせる
「ほかには、散歩中に愛犬の嫌がることをさせたり、大きな物音のような恐怖を感じる体験などにより、愛犬自身にとって嫌な思い出と散歩が結びついてしまうこともあるようです」
「たとえば、ほかの犬と遊びたくないのに遊ばせたり、行きたくない方向に無理やり引っ張るなどの行為ですね」
犬の性格は影響する?
「本来犬は散歩が嫌いな動物ではありませんが、神経質や臆病などの性格に加えて、外に出る経験がまったくないと散歩嫌いになる可能性はあるでしょう」
散歩が苦手な犬への改善策
「まずは、5分でもいいので外に出る練習をしましょう。最初は歩かなくても、抱っこしてでもかまいません。誰もいない静かなところや、土や草の上において、ニオイを嗅がせるだけでもいいです。
次に歩けるようであれば、少しずつ歩かせるようにしてください。最初は短くてもいいので、外に出られただけでも、少し歩けただけでも褒めてあげましょう。
そして、飼い主さん自身も愛犬との散歩を楽しむようにしてください。そんな飼い主さんの姿を見ることで、愛犬も散歩を楽しめるきっかけになるはずです」
「そうですね。散歩が苦手なコにいきなり長時間の散歩はしなくてよいので、毎日5分だけでも散歩の練習を続けていきましょう。時々ではなく、毎日続けて成功体験を積み重ねていくことが大切です」
犬にとって大切な散歩ができるように、飼い主さんも対応していきたいですね。
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
UP DATE