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犬の介護 床ずれを防ぐアイテムを介護経験者に聞いた

犬の介護用品はさまざまありますが、その中でも寝たきりになってしまった犬にとって、重要度が高いのがマットや床ずれの防止アイテム。そこで今回は、WEBライターのmakiさんに、実体験に基づいたおすすめ商品をご紹介していただきました。

※商品を使用した感想や使い方は、ご紹介した個人のものです。
商品のご購入、ご利用については、商品メーカーの情報のもと、ご自身でご判断ください。

maki さん

 WEBライター

●資格:愛玩動物飼育管理士2級JKC愛犬飼育管理士ホリスティックケア・カウンセラー

●経歴:
幼少期から犬ともに暮らす。
犬のオーガニックや無添加の食品、ペットグッズを扱う会社で勤務後、いぬのきもちWEB MAGAZINEほかWEBメディアでライターとして活動。
補助犬の繁殖ボランティア、寝たきりの犬たちの介護、保護犬の活動などを経験。
現在は4頭のゴールデン・レトリーバーとともに暮らす。

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大型犬の介護に役立つマット&床ずれ防止グッズ6選

ベッドで眠るレオンベルガー
AngelaBuserPhoto/gettyimages
これまで4頭の大型犬の介護を行ってきたというmakiさん。

「年齢とともに愛犬の筋力が徐々に落ちると、できないことが増えて、歩けなくなったり、自分で立てなくなって寝たきりになったり、お漏らしをすることもあります。長年一緒に暮らしている犬が老いていくのは仕方のないことですが、マットやベッドを変えるなど工夫をすることで、床ずれ防止や排泄で体が汚れにくくなるなど、愛犬が少しでも快適に過ごせるように介護を行ってきました」(makiさん)

今回は、人もお世話がしやすくなる、大型犬の介護に役立つマットや床ずれ防止グッズをご紹介します。
さっそく、makiさんにおすすめいただいた6つのアイテムを見ていきましょう。

1、運搬補助マット


makiさんが、13才になったオスのゴールデン・レトリーバーの介護が必要になったとき、最初に購入したのがこのマットなのだそうです。

「このマットは、しっかりした生地で4か所に持ち手がついているので、シーツで寝返りをさせるよりも犬に負担が少なく、安定した状態で楽に寝返りをさせることができます」(makiさん)
汚れても手洗いが可能なのも、嬉しいポイントですね。

「中のクッションが薄いので、すぐにへたりやすいことやマットの厚みがないという点はありますが、寝たきりになってからは、2人で4つ角の持ち手を持つと担架のように使えるため、寝床のお掃除で移動させたい場合や日向ぼっこをさせるために、とても役に立ちました」(makiさん)

2、床ずれ防止ベッド


寝たきりが進んで床ずれができはじめたとき、続いてmakiさんが購入した床ずれ防止ベッド。
4つ角に持ち手がついており、ベッドに寝かせたまま2人で大型犬を移動させたり寝返りをさせたりすることができます。

足をモソモソと動かすと持ち手に足が絡まってしまうので、移動の必要がないときは、裏側に持ち手を折り返してしまえるところも安心です。このベッドは防水ではないので、移動させる必要がない場合は、ベッドごと市販の防水の布団カバー(シングルサイズ)で包むと、おしっこを漏らしてしまってもマットに染みることがありませんでした」(makiさん)

3、ベッドにかけておくと便利!防水シーツ


続いてご紹介するのは、防水シーツです。
寝たきりになった犬がバタバタと動こうとすると、ベッドの上に敷いておいたタオルやペットシーツが丸まってしまうことがよくあるのだとか。そんなときに寝床でおしっこをしてしまったり、おむつの間から漏れてしまったりすると、ベッドやマットにおしっこが染み込んでしまい、お掃除もニオイもちょっと大変ですよね。

「防水シーツを敷いておくと、ベッドに染み込まないのでニオイの軽減ができました。シーツは手洗いしています。動物病院に連れていく際も、犬を寝かせる場所に大きめの防水シーツを敷いておくと、移動中に吐いたりおしっこをしてしまったりしても安心です」(makiさん)

4、床ずれ予防サポーター


こちらは床ずれの予防に役立つサポーターです。
大型犬の足先や腰骨の床ずれは、体の重さがあるので治りにくい傾向にあるそう。
「私が経験した足先の床ずれは、前日に少し赤いかな?と思っていたら次の日にはもう悪化して皮膚のじくじくが始まっていました。タオルを挟んだりして対策をしても、足先の骨の部分は出っ張りがあるので、腱が見えてしまって治るまでに2ヶ月以上かかりました」(makiさん)

足先の床ずれは、寝ている夜間の間にできるだけ1点に力が加わらないようにしたり、足を動かして擦れるのを防いだりすることが大切。
「傷口が治ってきたときにこのサポーターを見つけて、巻いてみると、蒸れにくいことと、足先を包帯で締め付けることがないのですっかりよくなりました。赤いかな?と足先の異変に気がついたときにこの商品を知っていれば、床ずれになりにくかったのでは?と思います。洗えることと、面ファスナーで足にフィットできるので、関節の保護と夜間の床ずれ予防で毎日愛用しています」(makiさん)

5、患部のケアに便利な減菌ソフトガーゼ


先述したように、大型犬の足先にできた床ずれ(足擦れ)は、治りにくく炎症が広がってしまうことも少なくないようです。
makiさんの経験によると患部の滲出液がとても多く、獣医さんの指示どおり2日か3日に1度ガーゼを交換して回復を目指しても、なかなかうまくいかなかったそう。

「動物病院で処置してもらうドレッシング剤は人用で探してみると薬局では高価なもので、市販のガーゼを使うと、滲出液が多い患部は乾燥してきたときにガーゼが食い込んでぴったり張り付いてしまって、交換しようとすると傷口が開いてしまう悪循環の繰り返しでした」(makiさん)

そこで毎日使うのによいものはないか探したところ、この不織布のガーゼにたどり着いたのだそうです。
傷口にくっつかないので、交換しやすくなり状態が改善していきました。足先の床ずれ(褥瘡)ケアで悩んでいる方は、不織布ガーゼはおすすめです」(makiさん)

6、寝返りが打ちやすい高反発ファイバーベッド


最後にご紹介するこちらの高反発ファイバーベッドは、まだmakiさんが実際に使ったことはないものの、先述したようなマット類に求める点を全て満たしているのだとか。

「大型犬のベッドサイズは大きいので、丸洗いできる商品が少ないですが、このマットは、中の厚さ6cmの高反発ファイバーマットを丸ごと洗えます。また、4つ角の持ち手もついているため移動や寝返りもできますし、上のカバーも防水仕様となっています。お値段が高めですが、お風呂場のシャワーでもファイバーマットを洗えるということで今一番気になっている商品です」(makiさん)
今回はWEBライターのmakiさんに、実際に大型犬の介護で役立ったマットや床ずれ防止アイテムについてお話を伺いました。これから愛犬の介護が必要になる方、現在介護を行っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お話を伺った人/makiさん(WEBライター)
取材・文/kagio
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