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子犬・成犬・シニア犬で困る「噛み」は変わる⁉ 年代別の噛みグセ対策法
犬の困りごとでいつも上位にランクインする「噛み」の問題。じつは年齢によって噛む理由が変わることがあることをご存じですか? 今回は子犬期・成犬期・シニア犬期の3つの年代で多い噛みについて、噛む理由や対処法をご紹介します!
子犬期は「歯の生え変わりでムズムズする」から噛む!

子犬期の中でも歯が生え変わる3週齢~8か月齢は、歯がムズムズして違和感を覚えやすい時期。その違和感を解消しようと、身のまわりにあるさまざまなものを噛みやすくなります。
また、動くものを獲物と思ってしまう習性もあるため、ものだけでなく人の手や足を噛んでしまうこともあります。
こうした子犬の噛みは本能的な行動なので、やめさせようとせず、噛んでもいいものを思いきり噛ませて欲求を満たしてあげると、困った噛みは徐々に減っていきますよ。
成犬期は「イタズラのクセが悪化」して噛む!

子犬期のイタズラを「子犬だから仕方ないか」と大目に見ていると、クセになって成犬期に悪化してしまうパターンが多いです。
成犬期になると力も強くなるので、さまざまなものを噛んで壊すようなイタズラも増える傾向に。
そんなイタズラを減らすため、愛犬がそばに来たらおやつを与えることを繰り返しましょう。そうすることで「イタズラするよりも飼い主さんのそばにいるほうが楽しい♪」と覚えて、イタズラへの興味が薄れていきます。
シニア犬期は「聴力や視力が衰える不安」から噛むことが増える!

高齢になると、聴力や視力などの感覚・認知機能の低下により不安感が増す傾向に。そのため、飼い主さんが触れようとしたら噛むなどの困りごとが増えます。
そんなときは触る練習をして、信頼関係を強化しましょう! フードやおやつを与えながら抱き上げる練習をしたり、おやつのニオイをかがせながらマズル(口まわり)をつかんで投薬をする練習をすると、愛犬の不安感が減って噛むことが少なくなります。
いかがでしたか? 噛みに困っている方は、一度試してみてくださいね。ただし、本気で噛んでくるなど手に負えない場合は無理をせず、必ず行動治療の専門家に相談しましょう。
参考/2018年3月号「年代別 愛犬の困りごとランキング」(監修:「Can! Do! Pet Dog School」代表 西川文二先生)
撮影/尾﨑たまき
文/melanie
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