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<PR>コロナ禍の今こそ意識!獣医師に教わる【愛犬を守るための知識】とは?
特にコロナ禍の今、感染症に対する意識が高まっていますが、犬にとって危険なのは「寄生虫による感染症」です。これから梅雨が明け、暖かい時期を迎えれば、ますます注意が必要に。
そこで、愛犬を守るために飼い主さんが知っておきたい4つの知識を獣医さんに教わってきました。今まで知らなかった寄生虫の種類やその対策方法について、この機会にしっかり確認しておきましょう。
その1:犬が気をつけるべき寄生虫には、どんな種類がありますか?
▼獣医師Answer
●フィラリア……蚊を媒介とする寄生虫で、犬の心臓や肺動脈に寄生することでフィラリア症を発症させます。フィラリアは成虫になると30cmにもなる糸状の寄生虫です。
●ノミ……犬や猫の被毛の中に潜み、血を吸って生きている寄生虫です。
●マダニ…日本には10種類以上が生息しており、あらゆる気候・場所に適応して繁殖しています。
その他に、犬や猫に寄生する消化管内寄生虫としては、犬回虫、犬鞭虫(べんちゅう)、犬鉤虫(こうちゅう)、コクシジウム、ジアルジア、トリコモナスなどが挙げられます。
その2:犬が寄生虫に感染すると、どのような症状が出ますか?
▼獣医師Answer
●フィラリア……フィラリア症にかかると心臓や肺の機能が低下し、最悪の場合死に至ることがあります。
●ノミ……犬や猫がノミに感染すると激しいかゆみが引き起こされます。
さらに瓜実条虫症(うりざねじょうちゅうしょう)という、瓜実条虫の幼虫が寄生しているノミを犬が経口摂取することで引き起こされる感染症もあります。
●マダニ……マダニに吸血されると貧血や皮膚炎を引き起こし、さらには犬バベシア症という命にも関わる病気に感染する可能性があります。
これにかかると貧血、発熱、食欲不振などの症状が現れ、急性の場合は黄疸や衰弱などによって死に至ることもあります。
●犬回虫……白いミミズのような形状をした寄生虫です。
回虫が消化器に寄生すると腸内の栄養を奪うため、嘔吐や下痢、腹痛を引き起こすこともあります。
●犬鞭虫(べんちゅう)……感染した犬の排泄物と一緒に排出された虫卵を口から摂取することで感染します。
虫卵で汚染された土壌から継続的に感染することが多く、多数寄生すると貧血を起こしたり、発育や毛ヅヤが悪くなったりします。また、下痢や血便が出て、食欲がなくなることもあります。
●犬鉤虫(こうちゅう)……土の中でふ化した幼虫を犬が口にする経口感染か、もしくは皮膚から侵入する経皮感染、または母犬の胎盤や母乳、傷口などからも感染するおそれがあります。
小腸に寄生した鉤虫は、かぎ型のするどい鉤で腸の粘膜を傷つけ血を吸うため、慢性的な貧血症状をおこします。また、黒い色の血便が出たり、腹痛を起こしたりすることもあります。
●コクシジウム、ジアルジア、トリコモナス……犬の小腸に寄生、増殖し便とともに排泄されます。これをほかの犬が口にするなどして感染します。
成犬は無症状なことが多いですが、子犬の場合は水様性や粘液性の下痢などの症状が出ることも。
悪化すると体重減少を起こし、発育不良の原因にもなります。
その3:寄生虫の感染症にかからないために、どう対策すればよいでしょうか?
▼獣医師Answer
1、動物病院で、寄生虫対策駆除剤と予防推奨期間を確認すること。
2、推奨期間をきちんと守って、寄生虫対策駆除剤を投与すること。
3、体調がいつもと違うと感じたら、すぐに医療機関を受診すること。
フィラリアやノミ・マダニは、駆除剤をきちんと投薬していれば対策のできる寄生虫です。『愛犬に感染させないこと・広めないこと』これは犬を飼う上でのマナーです。ぜひ地域ぐるみで対処し、その意識を社会全体で高めていきましょう。
その4:コロナ禍の今、愛犬のために意識すべきことはありますか?
▼獣医師Answer
まとめ
通院のための外出が不安なかたもいるかもしれませんが、寄生虫駆除剤は1年分や数カ月分をまとめて処方してもらえることが多いので、通院回数は少なくて済みます。さらに、フィラリア症予防、ノミ・マダニ駆除、複数のお腹の虫駆除がまとめてできる「オールインワン」の駆除剤もあります。おやつのような美味しい薬もあり、愛犬にとってストレスがありません。ぜひ一度かかりつけの獣医師に相談してみてください。
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