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〇〇は「がん」の前兆かも!? 愛犬の「がん」リスクをチェックしよう

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犬の三大死因「がん」に、どう気づく?

獣医学の発達により、昔に比べて犬の寿命も随分延びてきました。高齢になるほど病気のリスクが上昇していくため、人と同じく「がん」になる犬も増加し、今では犬の死因第1位となっています。犬がなりやすい「がん」とそれぞれの特徴を知って、早期発見・早期治療の備えとなるよう役立ててください。

そもそも「がん」って何?

「がん」細胞がつくられていく仕組み
「がん」細胞がつくられていく仕組み
犬も人も、体は多くの細胞によってつくられています。体内の細胞がなんらかの原因で傷つくと、突然変異を起こして正常な働きを失い、過剰に増殖を繰り返すことがあります。これが「がん」細胞です。「がん」細胞は健康な犬の体の中にも毎日発生していますが、通常は免疫によって消されています。しかし、年をとると「がん」細胞が増える一方で免疫の働きは衰えるので、生き残った「がん」細胞がかたまりになり、「がん」になるというわけです。

「がん」リスクをチェックしてみよう

あなたの愛犬に、今「がん」になるリスクがどれぐらいあるのか知りたいと思いませんか? 愛犬の状態や生活環境から簡単に診断することができますので、下記に当てはまるものがいくつあるかチェックしてみましょう。チェック数が多いほど「がん」のリスクが高い状態と考えられます。

・7才以上である
・もともと被毛の色が白い
・避妊&去勢手術をしていない
・家族の中に喫煙者がいる
・スキンシップが少ない
・最近、体重が落ちた
・太りぎみである
・フケが多く体をよくかく
・毛並みにツヤがない
・舌や歯ぐきが白っぽい
・呼吸が荒い
・セキをする
・くしゃみや鼻水が多い
・目ヤニが多い、涙やけしている
・おなかが腫れている
・体臭が強い
・口臭が強い
・吐くことが多い
・下痢しがちだ
・睡眠不足だと思う
・オシッコに勢いがない
・オシッコの量や回数が多すぎる
・ウンチが細くなるなど、形が変わってきた
・ゴハンやおやつの好き嫌いをするようになった
・散歩に行きたがらない
・散歩中に座りこむなど疲れやすい
・おもちゃ遊びをしなくなった

※このチェックでは「がん」のリスクを含め、愛犬の健康管理において重要となる項目を取り上げています。このリストにある項目を日ごろから観察しておき、ひとつでも何か気になる症状があれば、すぐに動物病院を受診してください。

愛犬が「がん」になったら?

イラスト/ワタナベモトム
イラスト/ワタナベモトム

完全に治せることもあります

部位や種類にもよりますが、初期であれば完全に「がん」細胞を取り除いて根治できることもあります。早期発見が肝心ですので、日ごろから愛犬の様子を観察しておくと、ささいな異変にも気づきやすくなります。

もし愛犬が「がん」と診断されると、パニックになってしまう飼い主さんもいらっしゃいますが、まずは検査などで愛犬の症状を正確に把握することが重要です。飼い主さんの不安は愛犬にも伝わってしまいます。
つらい気持ちは愛犬の前ではグッとこらえて、愛犬に今してあげられることは何なのか、獣医師と相談しながら考えていきましょう。

いざというときのために備えておこう

イラスト/ワタナベモトム
イラスト/ワタナベモトム
「がん」はどんな動物でもなりうる病気です。いざというときにあわてないために、今から正しい知識を備えておけば、最後まで責任をもって愛犬を見守れるはずです。

参考/愛犬との暮らしをもっと楽しむ『いぬのきもち』2018年6月号「知っておきたい 犬の『がん』」特集(監修:池尻大橋ペットクリニック院長 遠藤美紀先生)
イラスト/ワタナベモトム
文/影山エマ
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