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病気、介護、看取り…シニア犬の飼い主が明かす切実な悩みに、獣医師がアドバイス

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犬を飼っていると、さまざまな悩みに直面することがあると思います。とくにシニア期になると、病気や介護、看取りなどといったことにも向き合わなければなりません。

いぬのきもちWEB MAGAZINEが昨年「犬の日企画 犬の好きなところアンケート」を実施したところ、シニア犬の飼い主さんたちから悩みの声が寄せられました。

今回はそのなかからいくつか抜粋し、いぬのきもち獣医師相談室の先生が飼い主さんの悩みに答えます。

悩み1:愛犬の体調が悪くても、話ができないので判断が難しい

飼い主さんと犬
getty

「体調が悪いときなど言葉が話せず、表情や行動で判断しなくてはいけないのが大変」(チワワ/♀/7~10才)

獣医師からのアドバイス

——シニア犬になって、体調を崩すコもでてくるかと思います。どこか調子が悪くても、言葉で伝えてくれるわけではないので、判断が難しい場合も。飼い主さんはどのように観察し、対応したらいいでしょうか?

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「そのコが抱えている病気によって、注意すべき点は変わってきます。たとえば、心臓が悪いコは、咳や呼吸の荒さに注意しないといけません。愛犬が病気になったときに、どういった点を注意すべきか、悪化した場合どういう症状になるのかなどを、かかりつけ医に聞いておくとよいでしょう」

——日頃、愛犬に元気があるかどうかを確認するのには、どういったところで判断するのがよいでしょうか?

獣医師:
「全体的には、よく食べよく寝て、定期的な排泄をしていることが基本のバロメーターです。年齢が上がるほど、たとえ病気でなくとも臓器の機能は落ちていき、若いときのようなキャピキャピした様子ではないと思いますので、食べられる量が減ったり、排便の様子も変わるかもしれません。

年齢的なもので許容できるものなのかどうか、かかりつけ医に相談しながらお世話をしていくと心強いのではないでしょうか」

眠そうな犬
getty

——飼い主さんが覚えておくとよい「犬の不調のサイン」について教えてください。

獣医師:
いつものフードを食べない、いつものおやつを食べないとなると、どこか調子が悪いかもしれません。調子が悪いとゆっくりぐっすり熟睡できなくなり、鳴いてしまうこともあります。また、いつも起きてくるのにずっと寝ていることも、不調のサインかもしれません。

尿や便の様子も、普段と量や色など異なることはないかを見て、変わったことがあれば病院で診てもらいましょう。尿は知らぬ間に状態が悪くなっていることも意外とあります。健康診断のときに診てもらってもよいでしょう。

シニア犬に起こるようなゆっくり進行する病気は、毎日見ていても気づきにくいものです。元気なときから健康診断を受け、客観的に診ておくことも必要でしょう」

悩み2:愛犬の介護が大変。いなくなったあとの気持ちもつらい

飼い主さんと犬
getty

「最期の介護が本当に大変。糞尿が出ないときのケア、歩けなくなったときのケア、その他もろもろが本当に大変。いなくなったあとの感情の処理も大変」(パグ/♂/11才〜)

獣医師からのアドバイス

——年をとれば、いずれ愛犬の介護が必要な日もくるでしょう。介護についてどのように考えるのがよいでしょうか?

獣医師:
「いつかのことをあまり深刻にならなくてもよいと思いますが、そろそろかなと思ったら、かかりつけ医にそのときの疑問を話してみてもよいと思います。

介護の仕方もかかりつけ医は教えてくれますし、アイデアもあります。病状によっては安楽死を選択せざるを得ないこともあります。飼い主さんは、そういった情報を知っておく必要もあるかもしれません」

——愛犬の介護は、家族の協力も不可欠ですよね。

獣医師:
「そうですね。介護に疲れすぎないように家族で分担したり、かかりつけ医や専門の施設で一時的に預かってもらって息抜きすることも大切です。完璧を求めすぎず、自分ばかりを責めないことを忘れないでほしいです。

今は昔よりも介護について広く知られるようになり、よい製品も増え、専門の施設、シッターさんも増えてきていますので、利用されてもよいでしょう。

最近は、介護の様子やシニア犬の生活をSNSなどで投稿している方がいますよね。その様子を見て、事前にイメージトレーニングしておくとよいかもしれません。たとえ電波の向こうでも、つながりを持てる方がいると少し安心できると思います。

介護をするようになると、定期的に通院が必要になることも多いです。そのときに、よく一緒になる方は介護友達になり、お互いに情報共有したりなどサポートしているような状況も見受けられます。ひとりではないことを忘れないでください」

眠そうな犬
getty

——今回の飼い主さんは、「愛犬がいなくなった後の感情の処理」についても悩んでいるようです。

獣医師:
「愛犬の最期を見届けると、やはり抜け殻のような気持ちになってしまうかもしれませんよね。そのときは、お友達や悩みを聞いてくれる専門家、カウンセラーなどに胸の内を聞いてもらうとよいでしょう。

お話することが苦手でしたら、同じような境遇の方のSNSも心強いかもしれません。紙に気持ちを書いていくこともおすすめです。

気持ちが落ち着くまで長くかかるかもしれませんが、人間には生きる力がありますので、必ず前を向ける日は訪れます。自然に身を任すこともときには必要でしょう」

―――
・アンケート名称:【いぬのきもちWeb】犬の日企画 犬の好きなところアンケート調査
・アンケート実施期間:2020年7月29日~8月11日
・回答方法:WEB、いぬ・ねこのきもちアプリ
・総回答数:2,711名
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(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ

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