そそう対策やマナーにも使える「おむつ」
おむつはシニア犬だけのものじゃないんです
おむつと聞いて、シニア犬をイメージする方は多いのではないでしょうか?でも 実は、今どきおむつは、外出先でのマナーとしてや、オシッコの「ついうっかり……」を防ぐ便利グッズとして、全年代通して積極的に活用したいアイテムなのです。
令和流のおむつ事情を知って、もっと便利におむつを活用しましょう!
おむつの種類
この記事では、
<パンツ型>
・マナーおむつ
・犬の介護用おむつ
<ベルト型>
・オスのオシッコ用おむつ
として、すべてを総称し「犬用おむつ」としてご紹介します。
犬用おむつ、こんなシーンで大活躍!
犬用おむつは、子犬からシニア犬までマルチに使える便利アイテム。どんなシーンで使えるのか、代表的なものを7つにしぼってご紹介します。
1.マーキングやうれション対策として
かわいいデザインのおむつもたくさん出ています
マーキングやうれション(喜びすぎてそそうすること)は、しつけで直す努力をしていたとしても、体の仕組み上、防ぎきれないことがあります。事前におむつをしておけば、その場を汚すことも、周囲や相手に迷惑をかけることも防げます。
2.犬連れOK施設でのマナーとして
イラスト/うてのての
今どきは、たとえば犬連れOKのホテルなど、着用が必須条件のお出かけ先があるくらい、マナーとしておむつは大切なもの。「うちのコは大丈夫」ではなく、周囲への配慮として積極的におむつを使いたいシーンです。
3.そそう対策として
まだトイレしつけを教えている途中の犬の場合、そそう対策として有効なのもおむつです。遊ばせている最中はおむつをつけ、遊び終わったらトイレへ誘導しておむつをはずして排泄を促す、というように、トイレの練習と併用して使うと◎。また、シニア犬の場合はトイレが近くなるので、「ついうっかり」を防ぐのに便利です。
4.ドッグランでの排泄対策として
イラスト/うてのての
屋外ドッグランで愛犬が排泄してしまったら、たとえ遠く離れた場所でも水で流しに行ったり、ウンチを拾いに行くのが飼い主さんの義務です。でもおむつをはかせておけば、あわてて水を流しに行ったりせずにすみます。
5.マンションの共用スペースで
イラスト/うてのての
マンションの共用スペースで万が一そそうさせてしまったら、ほかの住人の迷惑になったり、住人同士のトラブルに発展する可能性も出てきてしまいます。また、ニオイがしみついてほかの犬の排泄を誘発してしまうかも。ぜひおむつをはかせて予防しましょう!
6.メスの犬のヒート対策として
メスの犬の発情期(ヒート)におむつを履かせておけば、床や犬用ベッドなどを血で汚すことを防げます。また、出血を気にして陰部をなめ続けることの予防にもなります。
7.寝たきり犬の介護に
寝たきりの犬をトイレに連れて行ってあげられない場合、おむつをはかせると便利です。ただし、はかせっぱなしは皮膚が蒸れてしまうので、寝ている愛犬のお尻の下にトイレシーツを敷くなどして、おむつをはかせない時間も設けましょう。
便利に活用して、生活をより楽しくしよう
いかがでしたか? シニア犬のためだけのものと思わずに、若いうちからさまざまなシーンで使える「犬用おむつ」。積極的に活用すれば、愛犬との暮らしがより豊かにになりますよ!
参考/愛犬との暮らしをもっと楽しむ『いぬのきもち』2021年3月号「犬用おむつ どう選ぶ?どう慣らす?」(監修・指導:ペットケアサービスLet's代表・JAPANペットケアマネージャー協会主宰 老犬介護スペシャリスト 三浦裕子先生)
撮影/尾﨑たまき
イラスト/うてのての
文/影山エマ