愛犬にふだんから話しかけている飼い主さんも多いと思いますが、じつは話しかけることで犬にいい影響があるのを知っていますか?
この記事では、「犬に話しかけるメリット」について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
愛犬に日頃から話しかけるメリットは?
犬は大好きな飼い主さんに話しかけられることにより、「かまってもらえている」「注目してもらえている」と感じます。それによって安心を感じたり幸福感が得られれば、犬の気持ちも安定するでしょう。
犬の気持ちが落ち着いていると、飼い主さんとの信頼関係もより築きやすくなり、お互いの気持ちがますます伝わるようにもなると思います。
安心感や幸福感につつまれることは、心身にもいい影響がある
飼い主さんに話しかけられることで気持ちが安定すれば、不安感やストレスを感じることも少なくなるのではないかと考えられます。犬と飼い主さんがお互いに信頼関係があり、食事や健康がきちんと管理されて、さらにストレスのない生活を送っていれば、病気の予防にもつながるのではないでしょうか。
愛犬に話しかけるときに意識したいポイントは?
犬に話しかける際は、落ち着いて、優しく穏やかに、声の大きさは小さめを意識しましょう。男性の場合は高めのトーン、女性の場合は低めのトーンを心がけてみてください。声の輪郭がはっきりしているよりも、少しぼんやりしているほうが威圧感が少なく、犬もびっくりしにくいです。
犬は耳がよいので、大きな声を出さなくても大丈夫です。ただし、老犬などで耳が遠い場合は、大きめの声がよいでしょう。
犬を褒めるときのポイントは?
犬をとても褒めてあげたいときは、声の大きさを大きく、高めに、大げさにすると感情が伝わりやすいです。褒めたい気持ちを伝えたいので、気持ちを込めて話しましょう。声だけでなく表情も大切です。怒った顔で褒めても伝わりませんし、犬も怖いと感じてしまいます。
飼い主さんが常に大きな声で話すと、犬も大きな声になりますので、ふだんは静かな声でよいと思います。
犬にとって「よくない話し方」をしないように注意しよう
大きく、太く、低い声を聞くと、犬は自分よりも大きい捕食動物を連想してしまうので、本能的に苦手なことが多いです。また、飼い主さんが大きい声で話すと、犬自身も大きな声で話そうとします。「大きい声でないと伝わらない」と、犬も思っているのでしょう。
犬がイタズラをしたときなど怒ることもあると思いますが、場合によっては「怒られていることも飼い主さんのポジティブな反応」と受け取ってしまうことがあるので、注意しましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami