人の暮らしに合わせて生活する犬は、日々何かしらのストレスを感じているといわれています。過度なストレスは、さまざまな病気の引き金になることもあるので、十分注意が必要です。
今回は、飼い主さんが知っておきたい、ストレスが起因となる犬の病気や症状について解説します。
ストレスが原因となる犬の病気(1)「胃炎」(嘔吐)
犬の胃は意思とは関係なく、自律神経によって動く臓器です。自律神経は心的ストレスに影響を受けやすいため、犬が何らかのストレスを感じると、胃の働きをうまくコントロールできなくなり、胃炎を起こしてしまうことがあります。
犬が胃炎になると、嘔吐や食欲の低下、よだれが増えるといった症状が見られるでしょう。
なりがちなストレス
犬は来客が続いたり、苦手なトリミングをしたりするなど、「突然始まりすぐには終わらないストレス」でなりがちです。
ストレスが原因となる犬の病気(2)「胃潰瘍(いかいよう)」
犬の胃は通常、細菌や胃酸などで粘膜が傷つかないように、胃粘膜保護作用が働いています。しかし、ストレスで免疫力が落ちて胃粘膜保護作用が低下すると、粘膜が傷ついて胃潰瘍を起こすことが。
犬が胃潰瘍になると、吐血や食欲の低下、腹痛によってうずくまるといった症状が見られます。
なりがちなストレス
胃潰瘍を引き起こす犬のストレスは、引っ越しをした、家族が増えた、留守番が続いたなど、「逃れられない継続的なストレス」が例として挙げられます。
ストレスが原因となる犬の病気(3)「(円形)脱毛症」
犬は重度のストレスを感じると、自律神経が乱れて免疫異常や血管障害が起き、被毛に栄養を与える機能が狂うため、局所的、あるいは全身的に脱毛することがあります。
脱毛すると抜け毛が増えるほか、体をしきりになめるようになるでしょう。また、脱毛した箇所は炎症を伴わないため、白っぽく見えるのも特徴です。
なりがちなストレス
胃潰瘍と同様、引っ越しをした、家族が増えた、留守番が続いたなど「逃れられない継続的なストレス」を感じるとなりがちです。
ストレスが原因となる犬の病気(4)「不安症」
犬は強烈な恐怖体験をしたり、緊張状態が続いたりすると、それが強いトラウマとなり、不安症という心の病気になることがあります。
過去のストレス体験と条件が一致すると、途端に強い不安や恐怖心に襲われるため、過剰に吠えたり噛んだりするほか、恐怖や不安でパニックを起こし、ものを壊すことも。
また、粗相(そそう)も不安症の症状のひとつなので、いつもは失敗しないのに粗相をするようになったときは、不安症を疑ってみてもいいでしょう。
なりがちなストレス
犬のストレスの例としては、留守番中に怖いことがあった、地震が続くなど、「トラウマになるほど鮮明に印象に残る強いストレス」が挙げられるでしょう。
今回ご紹介したほかにも、ストレスが原因となる犬の病気はたくさんあります。愛犬の心と体の健康のためにも、ストレスのかかりにくい生活環境を整えてあげたいですね。
参考/「いぬのきもち」『ベテラン飼い主さんも意外と知らない 愛犬のストレス事典』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。