犬と暮らす
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犬も首を「寝違える」ことはあるの? 対処法や注意したい犬の寝相とは
そこで今回は、いぬのきもち獣医師相談室の先生に、犬が人のように首を寝違えることはないのか、お話を聞きました。
犬も寝違えることはある?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「犬の首のまわりには、人と同じように筋肉がありますので、寝違える状況は起こり得ます。
しかし、常に四つん這いの姿勢で首を支えている犬は、首のまわりの筋肉が発達しているため、“寝ているだけで首を痛める”という状況は、人よりも起こりにくいでしょう」
犬が寝違えたときの対処法は?
獣医師:
「犬が首を痛がっているときは、寝違えが原因なのか、それとも、病気が原因なのかを見極める必要があります。
例えば、犬が首を痛がってキャンと鳴いた後、すぐに元に戻るようでしたら、寝違えによる筋肉の痛みや、筋肉痛などの可能性が考えられるので、しばらく様子を観察するようにしてください。そして、半日経って何もなければ、いつも通りに過ごしてかまいません。
一方、元気がない・動きたがらない・散歩を嫌がる・体を触らせない・食欲がないなど、痛みが増しているような場合は病気が疑われるので、すぐに動物病院を受診してください」
ーー具体的には、どのような病気が疑われますか?
獣医師:
「犬が首を痛がる病気に、頸椎(けいつい)の椎間板ヘルニアや、環軸椎(かんじくつい)の亜脱臼などがあります。
これらは一般的に、治療をしなければ治りませんし、歩けなくなるといった重度の症状が見られるので、なるべく早く動物病院を受診し、きちんと診断してもらうことが非常に重要です」
注意したい犬の寝相とは?
獣医師:
「基本的にダメな寝相はありません。ただし、不安定な場所で眠ていて落ちそうだったり、明らかに危ない場所で眠ていたりする場合は、ケガをする心配があるので、起こして楽な姿勢に戻してあげてもよいでしょう。
これから暑くなって熱中症の危険もありますので、寝相だけでなく暑そうにしていないか、呼吸が早くなっていないかなどにも、気を配ってあげてくださいね」
――ありがとうございました。
取材・文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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