犬が〇〇〇なときに見せるしぐさ、知ってますか?
愛犬がするしぐさの理由を、どれぐらい理解できていますか? なかには人とは違う理由から見せるしぐさもありますが、その原因が愛犬の健康に関わるものだとすれば、きちんと知っておくことが大切です。
犬は体に異常が出ていても、人のように言葉で訴えることはできないため、飼い主さんが気づかない限り、ひたすら我慢するしかありません。
ここでは、「犬がかゆみを感じているときによく見せるしぐさ」をご紹介します。
後ろ足でカキカキする
イラスト/オガワナホ
首まわりなど、前足が届きにくい部位がかゆいときは、後ろ足を使って器用にかきます。
※軽いストレスを感じたときなど、かゆみ以外の要因でも数回カキカキすることがあります。
前足でゴシゴシする
顔を洗うようなしぐさは、目や口などの顔まわりにかゆみが出ている可能性があります。ちなみに、目は外耳炎、食物アレルギー、花粉やハウスダストがアレルゲンとなるアトピー性皮膚炎など、さまざまな原因でかゆみが出やすく、目は結膜炎などの目のトラブルやアレルギー、天疱瘡(てんぽうそう)では目の粘膜や周囲がかゆくなります。
イラスト/オガワナホ
飼い主さんにスキンシップを求める
イラスト/オガワナホ
意外に思うかもしれませんが、かゆみが出たところをかいてほしくて、飼い主さんに「なでて」とすり寄っておねだりをすることもあります。
頭や体をブルブルと振る
イラスト/オガワナホ
耳や体幹にムズムズとしたかゆみを感じたときは、頭や体を振って、かゆみを抑えようとします。
壁などにスリスリする
イラスト/オガワナホ
体側など、自分ではかけない部位にかゆみが出ると、壁や家具の角にこすりつけることがあります。
お尻をズリズリとこする
イラスト/オガワナホ
肛門周辺がかゆいときは、座ったまま前足を動かし、お尻をこするようなしぐさが見られることもあります。
おなかを上に向けてクネクネする
イラスト/オガワナホ
背中にかゆみが出ると、一見甘えているようなおなかを見せるしぐさで、かゆみを解消しようとします。
ガジガジと噛む
イラスト/オガワナホ
自分の足など、口が届く部位に強いかゆみがあると、噛んでかゆさを鎮めようとします。
当てはまるものがあったら受診も検討して
ご紹介したなかで、愛犬に思い当たるしぐさはありましたでしょうか? もしかしたら、それはかゆみが原因かもしれません。毛が濡れている、毛が薄くなっている、毛が変色しているなど、被毛に何かしらのサインが見られた場合は特に注意して、場合によっては動物病院を受診することをおすすめします。
参考/『いぬのきもち』2021年4月号「犬のかゆみ大解剖!」(監修:北川犬猫病院院長 後藤慎史先生)
イラスト/オガワナホ
文/影山エマ