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恐怖心を抱く場合も…犬を怖がらせてしまう飼い主さんの「NGスキンシップ」4つ
どんなスキンシップが犬を怖がらせてしまう可能性があるのか、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
犬が怖がってしまう飼い主さんの「NGスキンシップ」4例
「ここではいくつか具体例を紹介します」
①振りかぶるように撫でる動きをする
「振りかぶるように撫でる動きをしてしまうと、過去に叩かれたことのある犬や、目が見えにくい犬はとくに怖がる可能性があります。飼い主さんも決して叩くつもりがなくても、怖がって脅えたり、攻撃的になることがあります」
②驚かすような遊びをしかける
「驚きやすいコや神経質なコに対して驚かすような遊びをしかけることも、怖がる可能性があります。
遊びとして楽しめるタイプのコもいますが、急に予期せぬことが起こると怖がり、普段から気を張りつめるような恐怖感にまでつながることがあります。同じような状況になったときに、過敏に反応するようになってしまいます」
③愛犬が好きではない場所を触る
「愛犬が好きではない場所を触ってしまうと、恐怖でかたまってしまうコがいます。我慢強いコは、内心怖いと思っているかもしれません」
④今までやったことのないことをする
「初めてのことは、誰でも怖さや不安があるものです。たとえば、愛犬にマッサージをしようとして、急に仰向けの姿勢をさせる飼い主さんもいますが、そうした対応を怖いと感じてしまうコもいます」
「そうですね。恐怖を与えるものに対し、犬は本能的に『命の危険性がある』と判断し、人間全般を怖がったり、スキンシップをする人間の手を怖がるようになりかねないです。お手入れなど、慣れないけれど今後も必要になることは、少しずつステップを踏んで練習を重ねましょう」
犬が喜ぶスキンシップのコツ
「犬が好むスキンシップは、個々によって違います。飼い主さんはまず、愛犬の普段の様子をよく観察しましょう。犬という特性を知ったうえで、『愛犬はどのようなスキンシップを好むのか』を探ってください。
あとは、無理強いはしないようにすることも大切です。お互いが楽しい・気持ちいいと思えるようなスキンシップをしましょう。
愛犬が好きなスキンシップがひとつでも見つかれば、他のことも受け入れられるようになるかもしれません。今よりも好きなことをもっともっと探せると、豊かな生活につながると思います」
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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